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戦況報告――『九條鈴音は月へ帰らない』について

 本作品を読んでくださっている方々へ、現況をご報告いたします。


■ 発端について

 この物語の出発点は、松任谷由実さんの「守ってあげたい」でした。

 あの曲を聴いていて、ふと引っかかったのです。守ってあげたい、という気持ちは、間違いなく美しい。ですが、その気持ちは本当に自分のものなのか。そして守られる側は、それを望んでいるのか。

 そんなことを考え始めると、話が長くなります。

 実際、長くなりました。全十三章、五十二話の予定です。


■ 構成について

 今回は本格的な長編として組み上げたく、書き始める前の作戦計画にかなりの時間を割きました。

 各話に日常の起承転結を一つ置き、そこで使った小道具を後半で回収する。伏線は設置と回収を対応表で管理する。文体は物語が進むにつれて少しずつ痩せていくよう調整する。

 要するに、出撃前に地図を引いたわけです。行き当たりばったりの遭遇戦ではなく、計画的な進攻を目指しました。

 成功しているかどうかの判定は、読者の皆様に委ねます。


■ かぐや姫について

 月へ帰る少女という構図は、当然「竹取物語」を下敷きにしていると思われるでしょう。

 白状します。あとで気づきました。

 構想を固め、章立てを組み、登場人物を並べ終えたあたりで、「……これ、かぐや姫では?」と。

 事前偵察を怠った結果、千年前に確保済みの陣地へ、何も知らずに堂々と上陸していたことになります。我ながら見事な情報軽視でした。

 千年の先達に敬意を表し、そのまま進軍を続けております。


■ 制作体制について

 本作はAIを利用して執筆しています。ChatGPTと数日間にわたる構成の壁打ちを行い、Claudeに細かい指示書を添えて本文の執筆を担当させる体制です。

 そして、最終確認は一話ずつ私自身が行っております。誤字脱字、設定の齟齬、人物の言動のぶれ。そこを潰す責任は私にあります。部隊を前線へ出す以上、責任を負うのは指揮官の仕事です。

 そして全話分の出力そのものが、まだ終わっておりません。

 つまり本作は、現在も執筆途上です。完結しておりません。


■ 現況報告

 正直に申し上げます。

 PVが、伸びておりません。

 私のこれまでの作品の中で、最も読まれていない一作です。低空飛行という表現では足りず、管制塔から高度警告を受けている水準です。

 これは読者の皆様の問題ではなく、単純に私の見立てが甘かったのだと思っております。本作の性質と、この場所で多く求められている物語との間に、距離があった。それだけのことです。

 ただ。

 数字を追っておりますと、話数が進んでも、同じくらいの人数がきちんと付いてきてくださっているのが分かります。

 多くはありません。ですが、確かにいらっしゃる。

 その方々がいる以上、この作品は完結させます。撤退はいたしません。


■ 今後の予定

 完結後、Kindleでの電子書籍化と、ペーパーバックによる物理本の販売を予定しております。

 これはAIたちに相談した結果でもあります。曰く、「本作の主題はカクヨムの主要読者層と乖離している。すでに読者のいるKindleで出したほうがよい」と。

 参謀の進言が正しいのであれば、指揮官はそれを容れるべきです。

 悔しくないと言えば嘘になりますが、悔しさでは戦線は一歩も動きません。


 というわけで、最終回「五十二話」まで。
 最後まで付き合ってくださる方がいらっしゃる限り、私は書き続けます。

 いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。



SF学園ラヴストーリー「九條鈴音は月へ帰らない~その気持ちは本物ですか?」本編
https://kakuyomu.jp/works/2912051604881535069

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