第34話『アリバベル最上階』の前半パートを書きました。
明日、2025年11月6日の公開予定です。
アスミチが衝撃を受ける失敗のシーンを書きました。このあと最上階へ到着するまでが第34話になる予定です。
ちょっとした仕掛けも、入れておきます。
【画像】は アスミチ。
男だから。
男だからこそ、少年は涙をこらえきれないときもある。
そんな気がします。
尊敬する師匠を、自分ひとりが未熟のために裏切ってしまった。
どんなに悔しいだろう。
賢いはずの自分が、その賢さに足をすくわれた。
「正しい」と思ってしまった。
今の状態を、サブスクリプション契約しているAIの Claude にまとめてもらいました。トキトの内心の考えを私が話して聞かせたので、物語の表面にないことも語られています。(ネタバレということは、ありません)
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●第33話「シロアリたちの生存戦略」
■アスミチの自己欺瞞と破壊
・女王候補幼虫発見時「アルティメット人間だったら助ける」と考える
・「正義の味方と同じことをするのが正しい」という判断
■仲間たちの躊躇(カヒの観察)
・トキト、イワチョビ、カヒが戦闘時に何か考えている
・アスミチの「助けたい」一票で傾く
■トキトの指摘
・歩きながら、いつもの声で告げる
・「なあ、アスミチ。忘れてない?」
・「俺たち、蜜を盗みに来たんだぜ。俺たちも、デタンと同じ。アルティメット人間にやっつけられる『悪者』なんだ」
・アスミチが「真っ黒な稲妻」を受ける
■アスミチの三重の衝撃
・賢いはずの自分が気づかなかった
・尊敬する「アルティメット人間」を「自分の邪悪のために使った」
・バノが「正しいなんて思うな」と言ったばかり(わずか数日前)
●トキトの判断構造(矛盾ではない)
■複数の正義の同時保有
・蜜を盗く(加害)
・でも女王候補の蜜は残す(配慮)
・でもギシャーンは井戸の木で村を苦しめた(相手も加害者)
・でも幼虫を助ければ将来の全滅を防ぐ(長期的プラス)
・でも「そうしたほうが心が楽」だからそうする(正直さ)
■トキトが「心が楽だから」選ぶ理由
・「正当化」ではなく「複数の矛盾を抱えたまま判断する」
・「ヒト種だけがバランスに『もやもや』できる」という自覚を持つ
・野生動物と同レベルの加害をしながら、その矛盾を手放さない
●バノの教え(第169話からの抜粋)
「ほかの生き物がやっているくらいには、理不尽を与えて生きるほかないんだ。ならば、せめてもやもやしたまま、悩みながら生きるのがいいと思っている」
「この生き物は殺していい、この生き物は生かすべきだと考えた、と『理屈の上でも正しいことなのだ』などとは主張しないでおいてほしい。私たちは、理不尽に贔屓ひいきする。醜いものは嫌いで、かわいいものは好きだけれど、それはエゴだということは、忘れないでほしいんだ」
