お久しぶりです。しとろんです。
お待たせしまくっていて本当に申し訳ありませんが、現在第5章(最終章)の詳細なプロットを組んでいる真っ最中です。。9月末までには必ず公開し始められるように頑張りますので、もう少しだけお待ちください!
さて、今回の記事ですが、サポーターの方に二バスキの過去の章のプロットをお見せしようかなという内容になっております。
というのも、先日なんと有難いことにギフトなるものを初めて頂いたので、これで多少なりともお返しをしておきたいと思ったのが理由です。
プロの作家でもない私めの拙い作品の拙いプロットに需要などないのは重々承知ですし、面白い続きを書くことが私のできる最大限のお返しであることは間違いないのですが、それまで何もせずに待っていただくのは忍びないという自己満足で、プロットを順次公開していきたいと思います。
今回はまず、第1弾として「2019 Dec.」の初期プロットを公開します!
もうかれこれ3年前に書いたものですね……途中で自分の書きたいことと破綻して、作品をリセット/リスタートするというトンデモ迷惑なことをしでかしたのもいい思い出です。。
稚拙な物語展開のため、この「初期二バスキ」はずっと非公開にしていましたが、このプロット公開を機に公開しました。
改めて読み返すと、酷いこと酷いこと。
というか、「入試が最後の二人の勝負!」みたいなノリもうすっかり忘れてました笑 それで意地張ってた世界線だったんですね。多分「現二バスキ」にはない話だと思います。
とまぁ、「現二バスキ」を読んでいるとややこしいのですが、一応その原型となったものなので、「最初はこんなんだったのかー」とか、そもそも「プロットってこんな風に書いてるんだー」みたいな感じで楽しんでいただけたら幸いです。
また、近日中に「現二バスキ」のプロットも、第2章から順次公開していきたいと思います(勿論まだ未回収の伏線などは隠して)。
という訳で、前置きが長くなりましたが、以下がプロットほぼそのままコピペの内容です。
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『起』…再会、二人の同棲生活スタート
0.同棲生活(導入)
2人のキャラが垣間見えるような会話。
「20歳の男女が好きでもないのに結婚!?」で引く。
1.一瀬の日常
開放的な大学の空気に馴染めない。
安定と安泰を求める割に、今の生活に満足もしていないと、クリスマスの熱に浮かされて少しだけ思う一瀬。
数少ない友人と講義を受けて、1人家に帰り、スーパーで買った惣菜を食べて、風呂に入り、寝る。寝れない。寝る。絶起。
2.誘われた飲み会
大学の友人の中でも断トツで社交的、悪くいえばチャラい稲藤が帰り道に話しかけてくる。飲み会のメンツを集めているらしい。
あまり乗り気ではなかったが、奢りだと聞いて渋々行くことに。飲み会のメンバーは一応全員東大生と聞いていたが、こんなにチャラい人もいたのかと愕然する。飲み会が進むにつれて、話題は恋愛や下ネタに移っていき、最終的に稲藤や周りの女子の軽い価値観に辟易して途中で退出する一瀬。
3.軽い回想、再会
「あいつらはきっと、そんな不純な恋愛とは無縁な付き合いしてんだろうな」
高校の間は男女4人で行動していたこと。
東郷と春咲の説明。
「春咲にまた会えないかなあ」なんて考えて歩いていたら、出会ったのは琴葉だった。
4.意気投合からの同棲開始
喫茶店に入る2人。
一瀬が飲み会の愚痴を話すと、琴葉も同意して、盛り上がる。
「恋人がいさえすればいいとかそんなのに振り回される年齢か?」「依存なんて論外よね、もう自立しなきゃっていうのに」「でも大人になるにつれて心が帰る場所は必要だな」「恋愛はしたくないけど結婚はしたいのよね」「え、する?」「え、いいけど」「え、どこに住む?」「俺の家で良ければ」
……トントン拍子で結婚する。
*
『承』…充実した生活、琴葉の異変
1.安心と安定の同棲生活
冷静に考えて、初めは半同棲に。
心の帰る場所を手に入れて、2人の独特なノリもぴったり合ってまさに順風満帆。
家事分担も上手くいき、夜型の一瀬も安らかに眠れるようになる。もちろん琴葉はちゃんと毎夜、実家に帰る。
2.噂の拡散、結婚宣言
一緒に同じ部屋に入るとこを目撃され、2人の容姿がいいことも相まって瞬く間に2人の噂は広まってしまう。意外と小心者の一瀬は、周りからの好奇の目に嫌気がさす。
2人で帰っていたある日、空気の読めない野郎が噂の真偽を確かめてきた。否定しようとする一瀬を遮り、琴葉が「私たち、結婚したの」とバッサリ宣言。一瀬もその言葉で吹っきれる。そして、ちょっとときめく。
3.初めてのお泊まり
「今日、泊まっていいかしら」
その夜、琴葉に唐突に言われ内心戸惑う一瀬。さっきときめいたこともあり、誘われてるのか?と勘違いする。手も繋いでないどころか、恋愛感情すらないというのに。
琴葉は教職課程の課題やら実習やらで寝不足気味だった。通学時間が勿体ないので、泊めてもらうことにした。一瀬はそれを知らず、ドキドキして風呂を出ると既に琴葉が眠っていてガッカリする。ここでは琴葉は疲れてる様子は全く見せない。
4.琴葉の異変、すれ違い
それからも何回か同じようなことが続いていた。しかし、日に日に琴葉の疲れが表に出てくる。一瀬もさすがに気付いて心配するも、甘えることに慣れていない琴葉はそれを突っぱねてしまう。痩せ我慢を続けていた琴葉は料理をしている途中に皿を割ってしまい、2人は喧嘩になる。次の日、琴葉は一瀬の家に来ることはなかった。
*
『転』…琴葉の夢、本音
1.再び1人の日常
恋愛感情がなければこんなものか、と一瀬はやけに冷めた面持ちで1人の日常に戻っていた。やっぱり1人だと楽だなと思うことを実感する。しかし、心のどこかに小さく残る喪失感に気付きながらも目を背ける。
別れたという噂も流れ出すが、それを止める術はない。クリスマスイブが迫る。
2.親友との飲みと初対面でデート
クリスマスイブ前日に久々に稲藤と2人で飲んで語っていると、「恋愛感情があっても喧嘩くらいするだろ」と正論を言われてしまう。
いきなりスマホで女の子を呼び出して、「お前とデートしたい女の子がいるんだってよ」と言われて夜からショッピング。
そこで、恋愛感情なんかなくても琴葉は結婚相手として代替不可能な存在だと気付く。琴葉に電話をかけて、イブのデートの誘いをする。
3.指輪と仲直り
デートを楽しんでる余裕などないのでいきなり勝負。巨大なクリスマスツリーの前で、婚約指輪を渡してプロポーズ。勿論数万円の安物だが、琴葉には一瀬の本気の誠意なのだと理解できた。
「はい」と短く返事する琴葉。一瀬は久々に彼女の笑顔を見る。
4.琴葉の夢
プロポーズの後、せっかくのイブだからと、少し夜道を散歩することに。
「もう夫婦なんだし、聞いてもいいよな」と一瀬が切り出すと、琴葉は自分の将来の夢について語り出した。
高校の時から先生を目指し始めたこと。実は一瀬の場を見てトークする能力を少し羨ましいと思っていること。
一瀬も自分と違い、夢をしっかり持つ琴葉を羨ましく思う。
「ケーキでも買って帰るか」
「そんなのより、商店街で今日特売なのよ」「えぇ…」
*
『結』…少し甘い日常、入籍
1.新生活のプロローグ
休日に一瀬の部屋でふたりまったり。色々決めようということに。
入籍にあたって、もう少し広い部屋を借りてルームシェアする。年が明けたら、部屋を一緒に探す。
そして琴葉が少しだけ弱さを見せられるようになる。一瀬は不器用ながらも優しく頭を撫でる。
2.入籍
2019年12月27日。
目黒区役所にて。
一瀬浩貴と橘琴葉。
婚姻届を提出。
橘琴葉は一瀬琴葉になった。
3.不穏な影
年末になって帰省した一瀬。少しだけ一瀬と家族の関係も描く。
母親のことは気にかけているが表には出さない。父親のことは仕事面では尊敬しているが、家族面では少し疑問を抱いている。
兄弟姉妹はいない。
春咲が一人で近くの神社に来ていることを、SNSを通じて知る。
理由もなく突き動かされて、会いに行ってしまう一瀬。綺麗になった春咲から衝撃の一言を聞く。
「実はあたし、彰と別れたんだよね」
次巻に続く……!!!
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はい、どうだったでしょうか。
まず混乱を防ぐために言っておくと、このプロットで言ってる「東郷彰(とうごうあきら)」は、現二バスキの「天賀谷楓(あまがやかえで)」のことです。
「アマハル」っていうカップリングの語呂の良さがほしくて、変えたという経緯がありました。なんか、東郷彰ってちょっと頭良さそうで今見ると解釈違い甚だしいな・・・笑
あとは、現二バスキでは事実婚にしたのが、これではそうなってないですね。物語的にもその方が色々動かしやすいっていう理由がありました。
ここでも既に琴葉の夢の話は出て来てますね。
多分当時は天賀谷が理由ってとこまでは考えてなかったと思いますが…。
何より問題なのは、このプロットに一切朝比奈さんが出てきてないってことなんですよね汗 なのに初期二バスキには3章から唐突に出てくるという…。これが一番の失敗だったなと今は思っています。
アマハルがまだ出てきてもいないのにね…。本当に困ったよ当時の僕。
まぁそもそもネット小説初挑戦ですし、色々試行錯誤なのは当たり前なんですけどね。
「現二バスキ」はなんとか、完結させたい。そう思っております。
はい、頑張ります!!!
という訳で、今回は以上です。
少しでも二バスキを思い出していただけたなら幸いです。
改めて、いつも応援してくださってありがとうございます。
更新を待ってくださる方の存在は、生きる理由と言っても過言ではありません。
重ねて、感謝申し上げます。
柚子湯