今回は、帷=Veilmakerの内側から始まる回です。
名を失った者たちが眠る廊。
宗像奥殿から奪われた古文書。
その表紙に残った、ありえない焦げ。
第76話で咲貴が触れてしまったものが、今度はVeilmaker側へ波紋として届きます。
門番は、宗像の古文書を前にして、始祖の紅が残した手を読みます。
そして、黒の宮へひとつの名を届けさせる。
先の番、希詠。
剣でも術でもなく、ただ一つの名を落とすだけ。
けれどその名は、志貴と一心のあいだにある、まだ触れられていなかった場所へ届きます。
守られてきたこと。
知らされてこなかったこと。
そして、自分より先に一心のそばへあった名。
今回は、派手な戦いではなく、名ひとつで黒の宮の空気が変わる回になりました。
後半では、泰山側も少し動きます。
泰介、冬馬、明熾、そして楼蘭。
白の千年王である楼蘭が、志貴のために黒の宮へ向かう流れが開きます。
「千年王の番は、一人しか成立しない」
この一言が、希詠という存在をあらためて別の角度から照らしていきます。
第77話は、Veilmaker側の盤面、希詠の名、志貴と一心の沈黙、そして楼蘭の介入へ向かう回です。
読んでいただけたら嬉しいです☺️
更新に時間がかかり申し訳ありません💦💦
