『夜に会いましょう』をのぞいてくださって、ありがとうございます。
紹介文の※で触れた「作り方」について、少しだけお話しします。
制作のより詳細な裏側は、はてなブログで書いています。
https://brgove.hatenablog.com
■どこまでがAIで、どこが人か
・題名、人物、筋、結末は、10年以上前に作者が考えたものです。
・AIには、案を出すこと、一定の本文を書くこと、全体を点検することを任せました。
・ただ、丸投げにはせず、どの案を使うか、何を残して何を変えるかは、最初から最後まで作者が決めました。本文についても、作者が直接手を入れています。
■AIで長編を書くとき、気をつけたこと
・矛盾:28話ぶんの設定や場面が食い違っていないかは、AIに全体を何度も点検してもらいました。見つかったものを直すかどうかは、作者が一件ずつ決めています。
・文章の呼吸:AIの文章は正確でまとまっている一方、溜めるところ、流すところの呼吸が平らになりがちでした。仕上げでは作者が一文ずつ読み、削ったり書き換えたりしています。
・書き直し:本文は三回書きました。一回目と二回目はAIが書き、最後の一回は作者が自分の手で直しています。
■作っていて面白かったこと
・AIの案は、ほとんどが「じゃない方」でした。筋書きも人物も舞台も、AIの案を読んでは「そうじゃない」と直していきました。たとえば旧校舎は、最初は鉄筋コンクリートの建物として出てきました。それを見て「いや、木造だ」とはっきり思え、造りや階数まで決めました。人物の生い立ちや性格も、多くは作者が自分で書いています。違う案を見るたびに、書きたいものがはっきりしていきました。反対に、作者がまだ決めていなかった細かい設定は、AIがたくさん案を出してくれて助かりました。
・AIに読者の役をしてもらい、何人分もの感想文を書いてもらいました。「ここはこう読まれるのか」と分かり、直す場所を見つける手がかりになりました。本物の読者の声を聞けるのは、ここからです。
・ひとつだけ、ほぼAIに任せた章があります。どんな形の章にするかだけ作者が決め、場面も文章も展開も、ほとんど手を入れていません。答えは書きませんが、よかったら想像しながら読んでみてください。
■なぜAIと書いたか
この物語は、10年以上ずっとメモの中で止まっていました。書き上げる時間はとれそうにない。でも、いつか形にしたい。AIと組めば最後まで書き切れるかもしれないと思い、約5週間半、ほぼ毎晩向き合って完成させました。
「AIが書いた小説は読みたくない」という気持ちも、よくわかります。それでも、自分が読みたかった物語を読める形にしたい気持ちが勝ちました。AIと書いた小説ですが、ちゃんと自分の中から生まれた物語だと思っています。
■最後に
感想は、ひとことでも、どの話へのコメントでもうれしいです。「ここが好き」「ここで引っかかった」「ここはAIっぽい」、どれも遠慮なくどうぞ。AIの章はどれだと思ったか、という予想も、このノートのコメント欄で歓迎です。次に書くときの大事な手がかりにします。
全28話、11月10日に完結します。