最近、介護の仕事や外部研修の中で感じたことがあります。
介護の現場にいると、
人はそれぞれ、言葉にならない欠落を抱えて生きているのだと感じます。
それは、誰かに届かなかった思いだったり、
うまく言えなかった後悔だったり、
あるいは、ただ静かに積もっていく孤独だったりします。
小説を書くとき、私はその“欠けたままの部分”に触れるような物語を作りたいと思っています。
何かを満たすというより、
「欠けたままでも前に進める」という温度をそっと置くような感覚です。
介護の現場で見てきた、
言葉にならない痛みや、沈黙の中にある優しさが、
どこかで物語の形に滲んでいるのかもしれません。
読んでくださる方の中にある、
小さな空洞に触れられるような話を書けたらと思っています。