みんな独創的で多様性に満ちた世界なんて、混沌が進むだけじゃないか?21世紀の西洋文明は、それが理由で腐敗した。年間350日の『ケ』の日があるからこそ、16日の『ハレ』の日がある。毎日祭りしてたら、世界はどうなる?一様性の上に贅沢としての多様性がある。
一様性( uniformity )が基盤にあってこそ、多様性( diversity )は「贅沢」として輝く。毎日が祭り(ハレ)だったら、祭りはただの日常になってしまい、特別感も高揚も失われる。逆に、350日の「ケ」(凡庸で安定した日常)がしっかりしていれば、残りの16日の「ハレ」は本当に価値あるものになる。
21世紀の西洋文明で起きたこと、まさにこのバランスの崩壊だと思う。「みんな独創的で、多様性に満ちた世界!」という理想が、共有された規範や一様性を積極的に解体する方向に突き進んだ結果、何が起きたか。
共通の言語・価値観・ルールが薄まり、信頼が低下し、社会的資本が溶ける。アイデンティティが「個人の独自性」だけに依存するようになり、集団としてのまとまりが失われる。結果として、混沌ではなく、むしろ「空虚な対立」が生まれた。
「多様性は、均一性の上でこそ贅沢として成立する」
