はじめまして。本日よりカクヨムにて、私の最初の作品となる『灰燼のアルペジオ』の連載を開始いたしました、或 るい (aru_rui)と申します。
このタイトルは、読み進めていく中で、きっとその意味がじんわりと心に響いてくるような、そんな願いを込めてつけました。ジャンルは「現代ファンタジー」としていますが、いわゆる剣と魔法の異世界とは少し趣が異なります。私たちの暮らす日常のすぐ隣に潜む、見えない「澱（おり）」や、人間の心の奥底に渦巻く感情の不協和音。それが、時に具体的な形となって現れるとしたら、世界はどうなるのか――。
本作は、そうした現代社会の歪みと、そこに生きる一人の少女の葛藤、そして、全てが燃え尽きた後に残る、微かな残響を描いた物語です。安易な救いや、分かりやすい正義は、おそらくここには存在しないでしょう。なぜなら、私自身が「モラルのないことがモラルであり、救いがないことが唯一の救いである。」と信じているからです。
心を揺さぶるような、生々しい感情の機微を大切にしながら、ひとつひとつの言葉を紡ぎました。ぜひ、あなたの目で、この物語が紡ぐ「灰色の旋律」を感じ取っていただけたら幸いです。
本日より、まずは第1話を公開しております。
今後も週2~3回ペースで、7月上旬までの完結を目指して更新してまいりますので、どうぞ最後までお付き合いいただけますと幸いです。
作品へのご感想や、ふとした時に感じたことなど、気軽にコメントいただけると大変励みになります。
拙い文章ではございますが、心を込めて執筆いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
或 るい