うまくいかなくて、歯がゆくて。
不器用な自分に笑えてしまう。
愚かなほどに必死で、真剣で——どこか滑稽で。
触れたくて……でも、触れていいのかわからなくて。
柔らかい夜風に吹かれただけでも、微かな糸が切れそうで。
そんな気持ちにさせるのが、本当の恋——かもしれない。
この曲は、そんな心の奥深くに張られた糸を——密やかに、細やかに、そして強く撼わせる。
優しく清らかで、穏やかな旋律。
そこはかとなく切なく、儚い歌詞。
密やかに言葉を紡ぐ、繊細なボーカルの声。
生まれたばかりの恋と——それが指をすり抜ける瞬間。
微かな心の動きをどこまでも繊細に掬い上げた、一瞬だけ煌めく透明な雫のような一曲だ。
心から、人に恋をする思い。人を愛する思い。
恐らく——人間の感情の中で、最も熱く溢れる、清らかなもの。
この思いだけは、決して誰にも否定などできない。
この清らかな輝きに勝るものなど、この世に存在しないのだから。
だから——ただ静かに。
そこに芽生えた柔らかなものを、見守ってほしい。
——それが、誰と誰の間に生まれたものであっても。
気づけばそんな気持ちにさせられる、澄んだ恋のきらめきと切なさが溢れ出す名曲だ。