Ave Verum Corpus (アヴェ・ヴェルム・コルプス)は、モーツァルトが死の半年前に作曲した聖体賛美歌。
「のだめカンタービレ」のドラマの中でも使われている、モーツァルトの晩年の傑作だ。
その旋律は、人間の生み出したものとは思えない。
人間の想像力で、この旋律が生まれるだろうか。
モーツァルトは、作曲の際、旋律を悩みながらひねり出すのではなく、頭の中に既にできている旋律を楽譜に書くだけ…そんな感覚だったという。
間違いなく天才だったのだろう。
しかし、天才の域を超えた——旋律を「授かる」というような、不思議な能力を持っていたのではないかと思ったりもする。
これは、まさに天から与えられた音楽。
そう思わずにいられない。
心を包む旋律。
全ての罪を許され、癒されていく感覚。
思わず涙が込み上げ、止めることができない。
自分を許すことは、自分に甘くすることとは違う。
自分自身を許し、愛することは、自分自身を救うために絶対に必要なことだ。
この音楽を聴くと、それがはっきりとわかる。
自らを許すことの安らかさ。その幸福感に、心が満たされていく。
——この世から解放される時というのは、本当にこんな感覚なのかもしれない。
そんな不思議なことを思わずにいられない、神から賜った天上の旋律だ。