感情を彩り、盛り上げてくれる旋律がある。
一方で、さまざまな感情を洗い流してくれる旋律がある。
バッハの「G線上のアリア」。
心が、輝きながら降り注ぐシャワーを浴びるような感覚。
苦しみや悲しみ、怒り、妬み……心を疲労させるさまざまな負の感情を洗い流す、魔法のような旋律。
聴いている時の脳波を測定すれば、α波が溢れ出しているに違いない。
人工的な音も光も、一切なかった時代。
自然界には、この旋律を生み出す静けさがあったのだろう。
降り注ぐ陽射しの音…とでもいうのだろうか。
この旋律は、奇跡だ。
私にはそう思える。