『野原ひろし 昼メシの流儀』は何故人気だと思う? 元々人気だからよ。
アニメ化するって初めて知ったときは「嘘でしょ…?」って思った。
は?アニメ化?何のこと?
原作漫画が連載されたのは2016年。作者は塚原洋一先生で、いまも連載中!
何ともう10年経つのか
この作品、連載が始まった頃は、メッッチャ不評だった。
散々言われてたな…
・自分のことを野原ひろしだと思い込んでる一般人。
・漫画として全然面白くない。
・主人公野原ひろしでやる意味ある?
・美味しんぼを読め!
とか…
確かに、野原ひろしってどんな顔してたっけ?と原作クレヨンしんちゃんの野原ひろしと比較してみたら、似てるけど明らかに別人…って思った。
塚原洋一先生は劇画タッチの漫画を描く作家で、ハードボイルドな作風で絵はかなり上手い!
アングラ界隈のミリオン出版とか漫画ゴラクでヤクザ漫画描いてそう…(失礼!)
この作者に野原ひろしが主人公のグルメ漫画を描かせるっていうのは間違いだったんじゃないかとも言われてたな。
ところが、ある時期からその評価が一変する。
『偽物の野原ひろし…職業、暗殺者説』が浮上し始める。
グルメ漫画って大体平和な日常もののハズ…孤独のグルメとかね。
本編もそういう路線でいこうとしたんじゃないかと思うけど、何故か謎の緊張感かあることに、読者は気付いてしまった…!
冷やし中華の回…
夏の暑い日、野原ひろしはたまたま立ち寄った中華料理屋で冷やし中華を注文した。
──冷やし中華、ですか…。店員の女性は顔色が曇り、確認するように呟く。
店には三人の先客が居て、無言で食事していたが、冷やし中華を頼んだ男が現れた瞬間、店内に静かな殺気が漂いはじめた…。
なにこの緊張感…ただ食事するだけなのに、これから死闘が始まるかのような空気出すのやめて……
そんな感じの場面がやたら多いことから、しだいに野原ひろしが凄腕の暗殺者なんじゃないかという疑惑が浮上し、この漫画はただのグルメ漫画じゃないと話題になり始める。
もちろん本編はそんな設定はなく、野原ひろしは平凡なサラリーマン。
なのに、明らかに様子がおかしい!
食レポしてるだけなのに拷問を楽しんでるようにしか見えない!
~そしてアニメ化へ
YouTubeに、アニメ『野原ひろし 昼メシの流儀』のOP映像が公開されたけど、1ヶ月で再生数1000万回を越えた!
これは、米津玄師さんが新曲を出したのと同じくらいの早さで視聴されてるから、その注目度はかなり高い!
何故だ…ただのサラリーマンが食事するだけのアニメがそんなに人気になられたら、他作品の立つ瀬がない。
どんだけブーストかけてくるの昼メシの流儀ィィ!!
情け容赦のない人気ぶりに震えた。