『鬼言』
そんなに無事が苦しいなら
あの死刑の残りの一族を
おまへのうちへ乗り込ませやう
この詩は宮沢賢治の作品です。賢治は幽霊や妖怪の姿を見ることができたらしく、近所の人々によく言い回っていたらしい。
あの崖沿いにトラックが走っているが、無数の小鬼がきてトラックを谷に引きずり落とそうとしてるぞ!とか
はたから見たらちょっとアブナイ人のようだ…
果たして賢治は本当に何か見えていたのかは分からないけど、生きていた頃はかなりの変わり者だったと思う。
宮沢賢治はルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』の愛読者だったのでその影響で、この世と異界の境を行き来していたのかも…?
イカれてる?いやイカれてない。
壮大な慈悲心と宇宙観…それが宮沢賢治の作品世界なら、怖さはそのうちのひとつに過ぎない。