『ちいかわ セイレーン編』を読んだあとの感想~
ちいかわが映画化するからどんなものか読んだろう!→なに…これ……
何故、こんなにも闇深い話になっているのか……
ちいかわってそういう作品?
セイレーン編をどう見たらいいの?
BLなの?
いやBLジャンルでもなかなか見たことないくらい愛が重いよ!
大好きな友達が死にかけている…だけど助ける手段がない…そうだ!人魚の肉……
人魚の肉を食べた者は永遠の命を得られる。そんなまやかしを本気で信じたわけじゃないけど、もし一粒の砂ほどの可能性があるなら……
そうして人魚の肉を食べさせたら、友達は不老不死の肉体になった。
禁忌に手を出してしまったふたりは共犯者となって、ずっとその罪を背負ってふたりだけで生きていくことを誓い合った…
これね…いちおうハッピーエンドにもできたハズ。
友達のために人魚を殺した。セイレーンはその復讐のために村を襲い何人かは犠牲になった。それでもふたりはその地獄を歩いて、最後は小さな島にたどり着き、これからは誰にも関わることなくふたりだけで暮らそう。
でよかったじゃん!
しかし!そんな温いことをナガノ先生が描くハズがない!
最後は小さな幸福から、地獄に叩き落とす。
通称葉っぱちゃん と呼ばれる、頭に葉っぱが付いたモブちいかわ族の一葉と双葉もまた怪物だった。
どんな理由があったとしても、殺人(殺魚)は大罪だ。
セイレーンにとっては仲間の人魚を殺されたんだから、その報いは受けるしかない。
でも永遠に暗い海の底で体ギリギリの檻に入れるっていうのはエグい!!
セイレーンは何か恨みでもあるの?いやあるけど!
結末がハッキリ描かれてないのも怖いな…
あのふたり、せめて同じ場所に沈められたんだろうか…?
映画化したらもしかしたら多少は救いがあるかも…いや、ないだろうな……