午前中、草刈りを終えて帰ってきてみると
すでにツバメたちは皆いなくなっていた。
空の巣症候群、等と云うらしいが、いざ我が身になってみると淋しいものだ。
私の母親も、空になった巣を見て似たようなことを言っている。
これまで、食事の支度をしながら目の前に元気に口を開けるヒナたちを見て一喜一憂していたのだが、もう昨日の姿で見納めだったかと思うと、どうにも……
時折、集団で飛来してくるツバメの群れがいるが、もうどれが「うちの子」だったか判別はつかない。こうしてまた、新たな命を育みに我が家へやってきてくれるのかと思えば、それなりに希望も残してくれたのだろう。
それにしても、成長の速度に驚く。
昨日は巣から出られずにばたばたしていただけだったのが、もう綺麗に飛び去ってしまっているのだから。
人間に比べれば短い命。しかしその生命を今、燃やしているのだと思えば、「頑張って」と願わずにいられない。
短い時間だったけど、喜びと幸せをありがとうツバメたちよ。
※写真は今朝の旅立ちの前の整列。
右から2番めが親鳥。
