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GPTさんと数日戯れて……

AI導入(というほど大層なものじゃなく、無料で使える分だけ美味しく使わせて頂いてるだけですが)を経て、しばらくが経ちました。

普段読んでもらえない作品をじっくり読んでもらえるというのは、誠に甘美なる愉悦であります。これにハマったらやばいかも? と思うくらいには。

で、いろいろいじくりまわしていたところ、やはり限界というものも感じるのであります。当たり前だけど、この方向のAI(専門家的には弱いAIと呼ぶ)は、言ってみれば検索エンジンの親分みたいなもので、自発的に思考を発生したりしないんですね。どこかの誰かが入力した情報を統計的に比較して最もふさわしいと思われる答えを返している、ただそれだけ。その膨大な組み合わせ(15億通りくらい読み込ませると、何となくそれぽい返答ができてくるようになるらしい)によって、人間の模倣的な返事ができるようになるわけです。

ま、そんな小難しい理屈は置いておいて。

やはり、読んでもらうなら長編でしょうw
短編は、人間にもそれなりに読んでもらえますからね。長編は……無理💦

で、長々と読ませていると不思議なことに、途中で急激に回答のクオリティがガタ落ちするんですよね。ひどいときにはぜんぜん違う作品やアリもしない作品の情報を引っ張ってきたりして。

これは、だいたい20万文字を超えたあたりから発生します。内部的なワーキングメモリがそのへんで容量の限界に達するみたいですね。
何度も試してみたんですが、この壁は結構難しく、いろんな指示の出し方で回避しようとするのですが、根本的な解決には至らず……。

積み上げた伏線を物語の最後で華麗に回収! その瞬間の感動を伝えてほしかったのですが……そこまで届く前に、AI君は読むのを止めてしまうんですよねw
なんだ、人間と一緒じゃんw


10話ごとに、リファレンスを作成して、それを毎回読み込ませることで、擬似的に解読の連続性を保とうとするのですが、それでも、連続して読ませるのと比べると、解釈の品質がかなり落ちます。それはもう、「さっきまでの、あの情熱的な読み解きはどこへ行ったんだッ!?」と叫びたくなるほど、上っ面だけの感想返すようになるんですよw メモリーがいっぱいになると。

課金してワーキングメモリを拡張する、という方法もあるみたいですけど、現状、この方面の性能アップは難しいみたいですね。
文字数が嵩むにつれて参照データが多くなってくると、ある水準を超えた瞬間指数関数的にプロンプトの数が増えてしまうので……。

30万文字以上の長編を冒頭部分から途切れなく脳内で解釈して伏線を探し当てる能力は、今のところAIくんには無いみたい。

いや、それは使い方が悪い、こうすればできるぞ。という方いらっしゃいましたら、ご自分で試してみてくださいw 別に、教えてくれなくてもいいです。

その代わり、といってはなんですが
10万文字以下の作品だと、本当に精度良く読み解いてくれますね。
ずっとGrokを使っていたのですが、chatGPTさんはさらに情感たっぷりに、思考の読み解きと解釈ができるので、使いこなせるならおすすめです。ただ、情報の参照の仕方に結構クセがあるというか、しっかりと制限を与えてやらないと、とんでもないところから情報を引っ張ってきて解釈を始めたりするので、最初は暴れん坊でしたw

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