亜香里

私たちは誰もが、“心の奥に別の世界”を持っている。 そこには、時代にも環境にも左右されない、 たったひとつの魂の光が密やかに息づいている。 『A soul』は、 心のレイヤー、…

同じ世界に生きていても、人はそれぞれ違う“層”の現実を見ている。 感情が世界を変える――心のレイヤーをめぐる、静かな哲学詩。

鏡の中の自分、考える自分、感じる自分。どれが本当の「私」なのか――。 肉体・思考・感情、そのすべてが混ざり合って「私」という存在を形づくる。 哲学と詩のあいだをたゆたうように、「…

朝から夜まで移ろう空を、一本の映画のように描いた詩的エッセイ。 光と影、静けさと息づかい――日常の空に隠れた物語を映し出す。

焦りは、生きようとする心の鼓動。 この詩は、そんな“今を駆ける心”の記録です。

西暦3025年。 AI評議会「オルタ・レギオン」が全人類を統治。 信仰・宗教・詩・神話・芸術――すべて“非合理的”と判断され、削除対象とされた。 歴史教育は完全なデータベースによ…

季節が失われていく時代に、人は何を感じ、何を残せるのか。 自然と人のリズムがずれはじめた現代を、詩的な眼差しで綴る気象の記録。

時空を超えた「宇宙の観測所」。 母と子は光でできた存在で、肉体はない。 彼らは“遠くの惑星（地球）”を観測しており、時空を超えた「宇宙の観測所」。 星々をまるで「ビー玉」のように…

核戦争後の地球――最強は昆虫族、次いで爬虫族。 人類は最弱となり、わずかなコロニーで生き延びていた。 少年レイと狼犬カイ、そして全ての種族と心を通わせる妹ミラ。 彼らは「知恵」…

新しい洗濯機の設置で起きた、ちょっとした勘違い。ピロリロリン〜♪の音が巻き起こす、日常の爆笑エピソード。

身体に宿る地球の命と、意識の広がる宇宙を見つめる、静かで美しい詩。

免許よりむずかしいのは、母の許可。 笑って泣ける、親子コメディ！

音は心を動かす、正確には音が出している波動が心に届いている。そして人は心を動かす。

春から冬まで、五つの季節が紡ぐ命の物語。自然の呼吸に寄り添うように描かれた詩。

海に生まれ、空へ昇り、花や人の中をめぐり、やがて還る──。ひとしずくの雫が語る、命と旅の物語。

婚約者を失った彼女は迷い込んだ、路地裏の古い店ーー不思議な黒いレコードを手にする。 日常はゆがみ、過去と現在の境界は揺れる。 「もし、時間に囚われた街で願いを叶えられるとしたら？…

未来の街では、道そのものがベルトコンベアーのように人々を運ぶ。主人公は通勤中、見えない駅に迷い込み、「おかえり」と呼ぶ声に導かれる。翌日、街のカレンダーから曜日が消え、同僚や家族…

遥か昔、人類が誕生してからずっと引き継がれた私は、終わりのときに小さな温もりの花を咲かせたいと願う。 秋空に舞う龍のような雲に祝福を感じながら、未来へと歩む。

ひとしずくの水が、自らの旅を語る。 海に抱かれ、空へと昇り、雲となって降りそそぐ。時には氷となり、時には葉や生き物の中で命の一部となり、やがてまた海へと帰っていく。 その姿は絶え…

「普通」を決める会議の末、社員たちは悟る――この会社では普通こそ異常だ、と。

同僚が一人、また一人と存在ごと消えていく会社。最後に残ったのは――私。