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映画視聴記録:ブロークンレイジ/シンドラー/関心領域/キャップBNW

★ブロークンレイジ/2024年、北野武

 前半に展開したシリアス劇を、後半に茶化して再演するという形式だった。ふつうに笑っちゃった。人を貶めるタイプの笑いが(あまり)なかったのが好感。前半のシリアス劇は特にオチがないのが残念なところか。


★シンドラーのリスト/1993年、スティーヴン・スピルバーグ

 大衆映画だと思っていたが、全然説明らしい説明がなく意外だった。字幕で情報が切り落とされたのかもしれないが。主人公の善行の話だが、善行に対するリスクをきちんと描いている点は好感だった。しかし3時間は長い。


★関心領域/2023年、ジョナサン・グレイザー

 たまたまホロコーストものが続いた。『シンドラーのリスト』を観ていたおかげで飲み込めた描写もありタイミングがよかった。全体を通して起伏に乏しく退屈になりかけることもあったが、平坦さとその裏の残虐さを対比しているつくりなんだとは思う。映画として面白いかと言われるといまいちだが。ただ対岸の火事の傍観者を指摘するメッセージ性は見事で耳が痛い。


★キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド/2025年、ジュリアス・オナー

 劇場で観るマーベルはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol.3以来か。まぁまぁ期待して行ったのだが結果は芳しくない。

 まずドラマ作品への依存度が高い。ドラマ初出のキャラクターが相棒として出てくるのだが、知らない人なので興味がもてない。キャラクターに対して愛着をもてる1エピソードを挟むべきだと思う。相棒間のやりとりで感情的に持っていこうとするのならばなおさら。やっていないので今作を単体で完結できていない作品として見做さざるを得ないし、今後も外部媒体への依存度が高くなるならばついていけない。一方で、『インクレディブル・ハルク』の続編としての側面は特に問題ないと思う。なぜならサディアス・ロスのキャラクター描写はしっかりしていたから。

 アクション描写に新鮮味がない。戦闘は十中八九主人公側が勝つなんてことが目に見えているのだから見せ方を工夫して欲しいが特にないので飽きてしまった(海上戦は別)。全体的にアイアンマンの焼き直しという印象が拭えない。走って戦うキャップが好きだった。ジャン・カルロ・エスポジートの使い方も酷い。

 ストーリーの落とし方がやっつけすぎる。洗脳または人体改造されていた人間が首脳となって核のボタンを握っていた国ってどうやったらその後の信頼を取り戻せるんだよ? と思っていたら投げっぱなし。辞任すればいいって話じゃないだろ。政治的サスペンスのツラしながら洗脳というチートツール使ったのにその責任は取らない。不誠実。

 サム・ウィルソンのヒーロー性を物語の中で語ることができていない。「みんなの目標」というサムのヒーロー像はいいと思うが台詞だけ。対話をすることが長所だといいたいんだろうが、対話をしたのは思い出の桜が壊滅したあと。力でなく言葉で立ち向かった結果思い出の場所を守ることができました、くらいすればよかったのにね。

 総じてマーベルに対する期待を大幅に下げてくる作品だった。

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