ひと月のサボリを経てようやく重い腰が上がった。
シンを観たあとどこかのタイミングで全部一気観したいなあと思っていたので、観てみた。
★序
あまりに何度も観たので改まった感想がない。
観るたびに思うのだが、急に呼び出されてよくわからん怪獣とよくわからんロボットに乗って戦え、という状況は逃げちゃダメなんだろうか?
誰にも余裕がない。
★破
エンタメとしては1番好き。
全体的な尺が短いせいか、アスカのキャラ描写からかなり角が落ちており、結果的にバランスのいいキャラクターになっていて好感だった。
海を青色に戻そうという営みも、微力ながらもこの世界の人間が前向きに壊れた世界と向き合っていることを感じられてよかった。シンの前半の味わいも増している。
少しだけ、みんなに余裕があった。
★Q
シンを観てから再び観ると、「誰も見たことのないエヴァ世界」の提示としてこの上なかったのではないかと思う。シンでのインパクト発生のビジュアルに焼き直し感がぬぐえなかったことの裏返しではあるのだが。
14年経ってなお中学生の制服を息子に着せる父親の精神はいったいどうなっているんだろう。興味がないとかそういう問題ではないような気がするのだが。
余裕という概念がない。
★シン
エンタメではなく私小説としか観られず。
いつまでたってもエヴァに乗る乗らないの話をしているのはエヴァを作る作らないの話そのままなんだろうな。
しかし前半の話だけでもこの映画を観る価値は十分にあると思う。28歳になったトウジ・ケンスケ・ヒカリの生活描写だけで新劇場版シリーズの存在が肯定されうると思う。いつ無くなるとも知れない生活の上に子を成そうという考えができるのはあまりに尊いことだよな。余裕は作るもの、なのかもしれない。
後半は卒業式でありそれ以上でもそれ以下でもないと思う。よかったね、おめでとう、で終わりだ。インパクト発動時のビジュアルが目新しくないのが個人的にはマイナスだし、アニメーションと現実の絡め方にも目が覚めるようなものを感じない。私小説過ぎて意味をくみ取り切れない。
演出については、「〇〇!? ××か……」というセリフが多すぎてうんざりはした。もうちょっと説明する方法ないの?
説明されない謎は興味がない、というかそれらに物語上の意味を感じることができないためなんの感慨も抱くことができず……。
この卒業式のおかげでジークアクスbeginningによる暴力が発生したのであればよかったのかもしれない。