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152話 梅仕事 投稿しました

https://kakuyomu.jp/works/16818792438048725794/episodes/16818792440458574044


梅屋敷のばあさまの願いを受け、子どもたちは籠いっぱいの梅を抱えて屋形へ戻る。
土間に並んだ桶、ざらざらと降りかけられる粗塩。
竹串でヘタを取って、梅と塩を交互に重ね、重石をのせる――。

それは、ただの保存食づくりではなかった。
亡き人の祈りを未来へ繋ぐ、大切な梅仕事だった。


梅屋敷のばあさまの願いを受け、子どもたちは籠いっぱいの梅を抱えて屋形へ戻る。
土間に並んだ桶、ざらざらと降りかけられる粗塩。
竹串でヘタを取って、梅と塩を交互に重ね、重石をのせる――。

それは、ただの保存食づくりではなかった。
亡き人の祈りを未来へ繋ぐ、大切な“梅仕事”だった。

●さとちゃんペッ!です。
平安時代の医書『医心方』には「梅は喉の渇きを癒す」「毒を消す」と書かれています。
当時の人々は、梅を“体を清める酸っぱい果実”と考え、解毒・健胃・防腐の力を信じていました。いわば昔の健康サプリですね。

だからこそ、武士が出陣する時や旅に出る時には、梅干しが大切なお供になったのです。
今の私たちは、はちみつ漬けの甘酸っぱい梅干しや、まろやかな梅酒まで楽しめる……そう思うと、ちょっと贅沢で幸せですよね。

さあ、今日は梅で元気をもらいませんか?



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