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安徳天皇という呼び方について

https://kakuyomu.jp/works/16818792438048725794/episodes/16818792438132246436


本作の主人公を「安徳天皇」と呼んでいますが、史実的には注意が必要です。

まず、安徳天皇の本名(諱)は 言仁(ときひと)親王 です。
「安徳」という名は、壇ノ浦で入水されたのち、約三か月後に贈られた諡号(おくりな) であり、生前にそう呼ばれることは本来ありません。

また、この時代は特別で、安徳天皇と後鳥羽天皇という二人の天皇が同時に存在していました。歴史的にも極めて異例な状況であり、呼び方がややこしくなります。

そのため、本作では便宜上「安徳天皇」という諡号を用いています。
これは史実の厳密さよりも、物語上の分かりやすさを優先し、混同を避けるための判断です。

歴史小説では史実と物語のバランスに悩むことも多いですが、読者の皆様に少しでも楽しく、分かりやすくお届けできれば幸いです。

どうぞよろしくお願いします。

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