• 異世界ファンタジー
  • 現代ファンタジー

一章あとがき

 お世話になってます。藍々瀬。です。

 とりあえず『銀狼さん』一章が完結いたしました。一か月前に思いついたストーリーが全部形になりました。とても楽しい一か月弱でした。
 窮地や絶望なんて何もない、あるのはそれでもと強くある人たちと、そうして戦う人たちの無双と、ほんのちょっぴりの成長、あとは濃密な主人公の抱えた暗い過去でしたね。
 私にとって、主人公は消えない傷を持ちながらも歩みを止められない人間。そして他のキャラは、そんな主人公をほんのちょっとだけ変えてくれる大事な大事な添え物です。群像劇とかやったら闇を持った人間ばかりになりそうですね。

 さて、こんな場所まで来ている方ならば、おそらく相当銀狼さんを好いてくださったか、それとも物好きか、どれどれこんな作者が書いてるのかと品定めしている人なのでしょう。なので、存分に自我を出し、存分に書きたいことを書きなぐっていこうと思います。
 もちろんネタバレに配慮する気はありません。なぜなら作品を読んだ人が暇つぶしで読むだろうことを想定しているので。

 割と自我が出ないように、読了感(そんなものが私の作品にあるとは思っておりませんが)が損なわれないように、連載中は比較的作者の声は作品に持ち込まないようにしていました。
 その枷から外れ、また閑話を書き終わった私のフリーダムあとがきを、どうぞ暇つぶしにご覧ください。


 みなさんは、好きな物ってありますか?
 私はあります。ありすぎます。ありすぎて、困ります。

 特に私の場合は、物語の世界に自分の好きを見出します。ここにいる皆様も、きっとそういう方が多いんだろうなって、そう思います。
 でも悲しいかな。自分にとっての好きって、誰にとっても好きってことではない場合もあるんです。私の好きは、必ず誰かは嫌いなんです。私が好きな物が、全ての物書きが好きな物とは限らないんです。

 私の描いた物語が、すでに誰かが描いているなんて都合のいい世界、無いんです。

 私は、絵を描くことも、曲を書くこともできません。
 描いた世界をその場に想像することもできなければ、頭の中の映像をモニターに出力することだってできません。
 せっかく作った世界を、私は目に見えるものとして出力する力を、持っていません。
 でも、かろうじて、本当にかろうじて、文字を書くことはできます。

 私は、一応形を変えて、名前を変えて、いろんな場所で物書きをやっていました。
 その原点は、読みたいものを自分で書くというものです。世の人間はこれを、自給自足というのでしょう。もしくは、自家発電かもしれません。

 私は、こんなちょっと変わった地の文だらけのライトノベルが、読みたかったんです。
 サブキャラたちが置物の飾りになってしまうくらいの作品が、読みたかったのです。
 もちろんみんな大好きです。名前を付けたキャラには、全てに思い入れがあります。
 ですが、作品を書いていくうえで、一番に好きになるのは、主人公だと思うんです。
 作者は、ずっと主人公を見ます。特に一人称の作品だと、主人公の視点で進みます。
 主人公に感情移入して、この時この子は何を思うのかなって考えながら、書くのです。

 ここまで書いて、上の六行が全く同じ文字数だったので、書きたいことを書くためにちょっと改行をはさみます。揃ってると崩したくなくなってくると思うので。

 つまり何が言いたいかというと、私は主人公が好きで、この物語が大好きで、更新されるのが超好きで、頭の中にある世界が出力されていくのが極まって好きという事です。
 そして、そんな作品が物語の途中でなくなってしまうことは、この世で一番嫌いなのです。
 なので、確実に、何年かかろうが、どんな病気にかかろうが、腕の骨が折れようが、パソコンが壊れようが、完結まではこぎつけます。

 読みにくい作品かもしれません。つまらない作品かもしれません。
 でも私にとっては、大好きで大好きで仕方ない作品なのです。
 設定資料集をお読みいただいた方ならば、私の頭に世界ができていることは、ある程度わかっていただけているんじゃないかなって思ってます。多分こんな場所すら見ている方は、設定資料集も下まで読んでるでしょう。

 自分で言うのもなんですが、凄かったでしょう。まだ語れていない設定があります。語りたい設定があります。
 そんな作品ですから、打ち切りは無いと思っていただけたらなと思います。
 ですが、浮気はします。それはごめんなさい。
 『銀狼さん』では描けない物語を、短編で描こうと思うのです。



 さて、みなさん、ハッピーエンドは好きですか?
 私は、これ以上ないほどに大好きです。
 特に、暗くて濁った場所で掴んだ幸せが、一番好きな物です。

 この作品の一章は、そんな闇をテーマにしてはいませんでした。
 ほんのちょっとだけ、最後の方に主人公の過去をにおわせるだけで、序盤から終盤にかけて、常に主人公の強さと世界の構造だけを語っていました。
 最後の最後、特にボス討伐後、エピローグから主人公の過去と今を描写して、徹底して排除してきた感情描写を優先していたと思います。

 私の同じ好みをしている方にとっては朗報、そしてそうでない方には悲報ですが、これから舞台は下層や深層になります。
 一章内で舞台となった二層とは比べ物にもならないくらいに、過酷な場所に物語の舞台が移ります。

 悲劇と地獄が、大量に待っていると思います。
 でも、最後には必ず幸せをつかむと思います。私がハッピーエンド至上主義者なので。
 創作の中でくらい、理想をその手につかみ取って欲しいので。
 守れなかった以上に、シアちゃんには守り抜いてほしいので。
 その最中に、茨の道を通り、地獄を体験してもらおうかなとは思っていますが。
 それでも、私が今まで書いていた、今はもう日の目を見ない作品たちよりも、ずっとずっと明るい展開になると思います。

 なんだか長くなりましたね。最後に、一章で書きたかったものの共有をしておこうと思います。

 私は『銀狼さん』の一章で、共通して“ただいま”をテーマに執筆していました。
 それがどこへ帰るときのただいまかは、ご想像にお任せするとして。

 ただいまという言葉が、私は好きなんです。
 そしてまたねって言葉が、大好きなんです。

 今戻ったよ、また戻るよ。
 これが詰まった言葉が、またねとただいまだと思っています。

 残念ながらもう戻ってこない人が、私にはいます。
 だからでしょうか、余計にこの二つの言葉に、当たり前に隠された重みを感じるのです。
 そんな、私にとっての特別な言葉を、一章の中ではテーマにしていました。
 それなりに、書けたと思います。

 二章は、守りたいものと帰る場所が増える予定です。
 一章のストーリーを寝る前に思いついたことがきっかけで始まった作品ですので、一章を書くよりもかかる時間は長くなると思います。
 もしよろしければ、気長にお待ちください。

 さて、私は、欲張りです。
 物書きとしての私は私の世界を書ければ満足ですが、私はそうではありません。
 いろんな人に見てもらって、同じ世界観が好きな人に読んでもらって。
 君の書いた世界、私も好きだよって、そう言ってもらいたいんです。

 好きって言ってもらえたことが、私が物書きを続けられた燃料だったので。
 書きたいを書きたいのまま続けられたのは、とある人が私の書いた世界を好きだと言ってくれたことが理由なので。

 何が言いたいかと言いますと、評価と感想、嬉しいです。
 PV数が増えていくのが、とっても嬉しいです。
 好きだと思っていただけているのでしたら、ぜひともポチっとしてくださると、とても嬉しく思います。
 もちろん、読んでくださるだけで私は大満足ですけれど。

 ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
 もしかしたら、もう一度作品を最初から読みに行こうとしてくださる人も、天文学的な確率でいるかもしれません。
 そうだとしても、そうでなくても。
 あなたには、今私が送れる一番の感謝を、贈らせていただきます。

 ご覧くださり、ありがとうございました。



 土管がどっかーん

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する