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ビジュアル? 属性? それとも、偏見と寝癖から?


日々、いろんな作家さんの素敵な作品を、亀並みの速度ながら読ませていただいてます。

ストーリーはもちろん、キャラに引き込まれる瞬間が多くてですね。

この子、可愛いなぁとか。
そのセリフ、ずるいなぁとか。
なるほど……そう見せるんだって感心したり。

気づけば、好きなキャラがどんどん増えていて。
セリフの端っこで、視線の向こう側で、ふとした間で、
「あ、この子……生きてるな」って思わされる瞬間がたくさんあって。


──で、ふと考えてしまったんです。


「みなさん、どうやってキャラ作ってるんだろ?」って。


性格? 属性? 関係性? 容姿? ステータス?
それとも「こういうセリフを言う子にしたい」とか?


私の場合は、よく“モチーフ”から入ります。

風の子なら、
そよ風みたいに寄り添ったり、
一陣の風のように刺さるようなことを言い、
ときに嵐のように場を引っかき回していったりする。

火の子なら、ふつふつと滾る熱。
燃え上がるような衝動。焦がすような想い。
そして、ぬくもりでそっと隣で包み込んだりする。

イルカみたいに人懐っこくて、冗談まじりに懐に入ってきたり、
スズメバチのみたいに突然距離を詰めてきたり。

そういう“感情の動き”や“行動パターン”を、モチーフの感覚に沿って描いていくことが多いです。

(例:風力型イルカ🐬、火力型スズメバチ🐝)


でも一方で──
あえて“抽象的な”モチーフを背負わせることもあります。

「そこに在るのに、届かない」
「見えているようで、見えていない」
「本質は輪郭の外にある」

そんなキャラは、他のキャラの視点を通して立ち上がってくる。
同じ存在でも、見る人によって印象がまるで違っていて、
だけど、そこにちゃんと“いる”気配だけは揺るがない。

(例:概念型あんた何者?)

そういう存在に、どうしても惹かれてしまいます。


そしてもうひとつ、私が特に大事にしているのは「視点の癖」。

たとえば──
同じ出来事を見ても、
“自分を軸に見る子”は「どう思われたか」に焦点を当てるし、
“他人を軸に見る子”は「相手はどう感じただろう」と思考する。

その子が、世界をどの角度から切り取っているのか。
何を見逃し、何を過剰に拾って、どう解釈するのか。
“どんなふうに間違えるのか”──それすら愛しく思えるくらい、その子の主観を通して物語が歪む瞬間が好きで。
言うなればキャラの“視点の癖”で物語をなぞる感じです。

結果、キャラは勝手に動いてくれるようになるし、
気づいたら勝手に恋してたり、怒ってたりする。

……というか、
こっちが動かしてるつもりで、
だいたい連れてかれてるの、こっちなんだけど。

ちなみに、
可愛いのか、かっこいいのか、それすらもキャラ自身の偏見に任せる始末。容姿設定すらなかったりします。
あってもせいぜい寝癖か、目が据わってるかくらい。


みなさんのキャラたちは、どんなふうに生まれてきますか?
どうやって動き出してくれますか?

ビジュアル派の方も、行動派の方も、セリフ派の方も──
キャラ設計の話とか、ちょっと聞いてみたい今日このごろです。




よければ、そっと覗いていってください。

📘『白鯨と翼』──風力型イルカ🐬の話
https://kakuyomu.jp/works/16818792436642656955
📕『揺れて、』──火力型スズメバチ🐝の話
https://kakuyomu.jp/works/16818792436652880624

4件のコメント

  • モチーフからキャラ造形されるのとっても素敵ですね!
    視点の癖も面白いですね。考えたことなかったですが、視点に癖が出ると感情移入しやすそうです( *´艸`)

    わたしは、キャラ造形なし、です。
    先に脳内映像でストーリーが見えて、それを盗み見して小説を書いているという感覚に近いです。なので、作者ですが、読者第一号みたいな感じで、キャラのことほとんど何も知らずに書いております。
  • 櫻恭史郎さん


    わぁ……素敵なコメントありがとうございます!

    「キャラ造形なし」「脳内映像を盗み見」──それってつまり、初手から映画始まってるってことですよね?🎞️✨
    (なんならエンドロール流れてるまである)

    私の場合は目的地までの座標だけ伝えて、どんな経路で、どれくらい時間をかけ、迷ったり寄り道したりしながらどこを歩んでいくかはキャラに任せていて。
    “道すがら地図は自分で書け”スタイルをとっております。鬼ですよね。ええ、ひどい話です。

    ……まあ、結果として、こちらの想定を超えた動きをしだすので、「これ書いていいやつ? え、ほんとに大丈夫?」ってなりながらそのまま書いてます笑

    そして「キャラのこと、ほとんど知らないまま書いている」ってお話、すごく印象的でした。

    すごくロマンがあって。
    まさに、“見えてくる”ものを言葉にしていくって感じなんだろうなぁと……🫧

    「連れていかれる感覚」はやっぱり似てるのかも……とじんわりしました。

    作者だけど読者第一号って表現も素敵すぎて、しばらく口ずさみそうです🕊️
  • ユレ魚さん

    わあ、人の物語の書き方を聞くのって、とっても不思議で面白いです(*´ω`*)♡
    “道すがら地図は自分で書け”スタイルすっごくいいですね!わくわくしそうです!

    「これ書いていいやつ? え、ほんとに大丈夫?」
    ってなるの、全く同じで笑いました( *´艸`)
    おそろしいですよね笑

    仰られるとおり、わたしは『映画を観る』の感覚です。
    が、連れて行かれる感覚は確かに近いような気がいたします。

    なんだか、とっても不思議ですね(*´ω`*)♡
  • 櫻恭史郎さん

    ほんとに、ですね……👏✨
    書き方って人それぞれなのに、
    どこか同じ景色を見てるような感覚になる瞬間があって。
    それがすごく不思議で、うれしいなぁと思いました🫧

    うちの真瀬とかいう寝癖詩人がよく暴走するのですが、
    実は、櫻さんのフランスやダラム卿あたりに
    「もしかして……?」とニヤついておりました笑
    (違ったら失礼すぎる)

    “映画を観るように書く”という表現、
    やっぱり何度聞いても素敵です♪
    映像から言葉をすくう感じ、シビれます……!

    またどこかで、作品越しに呼吸が重なるような瞬間があればうれしいです🕊️
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