最終的に清士を「不合格」と判断したのは、鉄也と晶子の二人でした。
彼らは清士がどれほど努力していたかを誰よりも知っていたので、本当につらい決断だったと思います。
しかし実戦を想定したとき、清士が悪鬼とまともに戦える可能性は低い――そう判断せざるを得ませんでした。
つまり、不合格は清士を守るための決定でもあったのです。
また、不合格の理由を説明しようとした晶子を制し、あえて鉄也が話したのは、清士の怒りが晶子に向かわないようにするため。
「鉄也は厳しく、晶子は優しく」――その役割分担が、清士にとって一番良いだろうと考えたからです。
二人とも、清士のためを思って行動していた。
けれど、それでも清士の心には深い傷が残ってしまった。
……そして、その隙を狙ったのが七志、というわけですね。