ここから、カイの帝都での仕事が本格的に始まります。
試験に受かり、官吏になったカイが配属されたのは、税務調停室。
そこは、三年間ほとんど何も決まらなかった書類が積み上がる、庁舎の北棟の一室です。
カイは何か大きなことをしようとしているわけではありません。
ただ、目の前にある書類を見て、処理できるものから処理しようとします。
けれど帝都では、それだけのことが、三公爵家の均衡に触れてしまう。
第4話は、その入口になる話です。
ここから少しずつ、カイの「普通の官吏の仕事」が、帝都の仕組みそのものを揺らしていきます。
引き続き読んでいただけるとうれしいです。