【宣伝】
🍃情景156:死者はそこにいる。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893402030/episodes/1177354054934684195📚️<夏もじきに終わる。まだだいぶ暑いけど。
---
Q.レクイエムって、何?
創作でなにげなく使われているけれど、コレってどういうものなの?
✨️.承知いたしました。
レクイエムと、それが日本に与えた影響についてご説明します。
◉レクイエムとは
レクイエム(Requiem)は、ラテン語で「安息」を意味する言葉で、もともとはカトリック教会における「死者のためのミサ」、そしてその儀式で歌われる典礼音楽を指します。
ミサの冒頭に「Requiem aeternam dona eis, Domine」(主よ、彼らに永遠の安息を与えたまえ)と歌われることから、この名が付きました。
クラシック音楽の分野では、モーツァルトやフォーレ、ヴェルディなどが作曲したものが特に有名です。
宗教的な文脈から離れても、死者を悼むための厳粛で荘厳な音楽として広く知られています。
◉日本への影響
レクイエムは、日本人の死生観や芸術に大きな影響を与えてきました。
特に、堀辰雄のリルケの翻訳や三島由紀夫が『春の雪』でレクイエムを引用したように、文学作品を通して、その思想や雰囲気が深く浸透しました。
1. 鎮魂の思想
日本には、先祖供養や死者の魂を鎮めるという考え方がありますが、レクイエムは西洋の文脈から、個の死と向き合い、その魂の安息を願うという、より個人的な鎮魂の思想をもたらしました。
これは、単に儀式的な供養にとどまらない、死者と生者の精神的な対話という新しい視点を提供しました。
2. 文学における受容
明治時代から昭和初期にかけて、リルケやワーグナーといった西洋の作家や音楽家の作品が翻訳・紹介される中で、レクイエムは日本の文学者たちに大きなインスピレーションを与えました。
特に病や死といった主題を扱う文学作品において、レクイエムの思想は重要なモチーフとなりました。
例:
三島由紀夫『春の雪』:
主人公が死者への愛を思い起こす場面で、レクイエムが引用されます。
音楽が、登場人物の感情や物語の雰囲気を高める役割を果たしています。
3. 音楽における受容
日本の作曲家も、レクイエムをテーマにした作品を数多く手掛けています。
伝統的な形式を踏襲しつつも、日本の美意識や死生観を融合させた独自のレクイエムが創作されました。
例:
武満徹:
彼の作品には、西洋のレクイエムの要素と、日本の伝統音楽や自然への感受性が融合したものが多く見られます。
このように、レクイエムは単なる西洋の音楽形式としてではなく、死と向き合うための精神性、そしてそれを表現する芸術のあり方として、日本の文化に深く根付いていったと言えるでしょう。
---
ゼルダの伝説の『時のオカリナ』で、「魂のレクイエム」って曲があるよね。
私がはじめてレクイエムってフレーズを知ったのはアレだったなァ。