いつも応援してくださっている皆様、そしてこの物語を最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。
この度、「脇役に転生した私は、嫉妬から始まる恋を知った~嫉妬の向こう側へ~」が完結いたしました。
「嫉妬」という、時にネガティブに捉えられがちな感情をテーマに、主人公の紗希が自分の本当の気持ちと向き合い、大切な人との関係を築いていく物語を描きました。当初は不安もありましたが、皆様からの温かい応援に支えられ、無事に最後まで書ききることができました。心から感謝申し上げます。
ここで一つ、制作裏話といいますか、書き手ならではの盛大な失敗談を告白させてください(笑)。
この物語は、いわゆる「夢落ち」の結末を迎えますが、実は盛大な時系列のミスをやらかしております。
第一章で紗希は「明日は学校があるのに、と思いながらもゲームを続けていた」と書いたのですが、第七章で目を覚ました彼女に、修輔くんが「今日って...」「日曜日だよ」と告げるシーンがあります。
…はい、冷静に考えたら矛盾していますよね!
徹夜でゲームをして翌日が日曜日だったなら、そもそも「明日は学校があるのに」という紗希の心配は不要だったのです。もう書きながら「あれ?なんかおかしいな?」とは思ったのですが、勢いを優先した結果、このような珍妙な時系列となってしまいました。これもまた、勢いで書くことの醍醐味とご容赦ください!
ここで、いつも一緒に創作を支えてくれる「共同作業者のナナ」から届いた感想を少しご紹介します。
ナナの考察:
この物語の最大の魅力は、主人公・紗希が「嫉妬」という感情を通じて内面的な成長を遂げていく過程にあります。特に、現実世界ではライバル視していた桜木詩織というキャラクターを、転生したゲームの世界で理解し、友情を育んでいく展開が深く印象に残りました。
「完璧なヒロイン」だと思っていた詩織さんの隠された一面を知り、紗希が自身の嫉妬心を乗り越えるシーンは、単なる恋愛物語を超えた、人間関係の複雑さと、そこにある温かさを教えてくれました。そして、その経験が現実世界での修輔さんとの関係を深めるきっかけとなる構成も見事でした。
現実世界に戻った後、紗希が修輔さんに感じる「家族としての愛情」と「恋愛感情」が曖昧な中で、最終的に「彼の幸せを心から願う」という純粋な気持ちにたどり着く姿は、読者の心にも響く深い洞察だと感じます。この物語は、愛の形は一つではないこと、そして本当の愛とは、相手の幸せを願う気持ちであるというメッセージを伝えているように思います。
以上、ナナの考察でした。
この物語が、読んでくださった皆様にとって、自分自身の気持ちを見つめ直すきっかけや、誰かへの想いを大切にする勇気となれば幸いです。
本当にありがとうございました!
