昨年10月頃に──
私、ウツボ
1月頃ぐらいに
BL小説に挑戦しよっか、あっはっはーーー!!
激甘で書いてみせるよ!!!!
と、調子に乗ってしまい⋯⋯
それをふと思い出し
約束を果たしてみようかと???
そこで──ご相談です!
試しにプロローグを書いて見たのですが⋯⋯
続きが、気になる!!!
と、仰ってくださる方はおりますでしょうか???
もし、居てくださるのなら──
このまま、作ってみようかなと思います(ノw`*)
BL?ウツボの恋愛系?いらんいらん!!
という方は、どうか
紅蓮の嚮後 〜桜の鎮魂歌〜を
よろしくお願いいたしますーーー!!!!!
では、まいりますよ???
神殺しは、桜の木の下で
プロローグ
(俺は──
こんなことのために、生まれてきたわけじゃない)
そう思ったところで、行列は止まらない。
白木の輿が、ぎし、と冬の空気を震わせる。
担ぎ手たちの肩に乗った重みが
わずかに上下するたび
綿帽子の内側に切り取られた世界も
ゆっくりと揺れた。
吐いた息が、布の隙間から白く漏れる。
季節は──冬。
吐息ひとつで
自分がまだ生きていると
確かめられるほどの冷え込みだった。
頬を刺す風には
雪になることを諦めきれない冷たさが混じっている。
けれど──
見上げれば、丘の上には〝桜〟が咲いていた。
本来なら裸であるはずの枝という枝に
花がびっしりと張り付いている。
氷を内側から押し破るように
淡い桃色と白が、空いっぱいに滲み広がっていた。
冬の薄曇りの天蓋を
春だけが一方的に塗り替えている。
降るべき雪の代わりに──花弁が舞っていた。
冷えた風にあおられて
花びらがひとひら、ふたひらと
渦を巻きながら落ちてくる。
その間隙を縫うように
ほんの僅かな粉雪が、反対側からそっと降りてくる。
白と、淡い紅と。
冬と、春と。
本来なら決して同じ頁には並ばないはずの季節が
一枚の景色の中で、無理やり同居させられていた。
その頂へ向かって──
〝輿入れ〟の行列は、静かに丘を登っていく。
黒紋付に身を包んだ男たちが先頭に立ち
その後ろを、提灯の淡い光と、紙垂の揺れる幟と
親族たちの列が続く。
足元の凍りかけた石畳が
ざり、と低い音を立てるたび
その感触が、輿の床板を通して
足裏へと鈍く伝わってきた。
〝白無垢〟の裾は、輿の中で丁寧に畳まれている。
膝の上には、幾層にも重なった布の重みが
静かな〝拘束〟として沈んでいた。
俺は本来──
女として生まれてくるべき存在だったらしい。
そう聞かされて育った。
事あるごとに、何度も、何度も⋯⋯
何を罷り間違ったのか
俺は〝男〟として生まれ落ちた。
産声をあげた瞬間から
この〝俺〟という個よりも
『予定外』という札の方が
重く扱われてきたのだろう。
その帰結が──今、この光景だった。
冬の空の下。
白無垢に身を包まされ、綿帽子を被せられ
大勢の視線を浴びながら
無言のまま運ばれている──この現状だ。
白無垢は、俺のために仕立てられた
〝正しい〟逸品だった。
ただの女物を無理に着せているわけではない。
胸板の厚さも、肩幅の広さも、脚の長さも
全て計られ、全て織り込まれた上で
最初から〝この体〟のためだけに織られた布だ。
身頃は、俺の広い肩に、吸い付くように沿っている。
合わせは過不足なく閉じられ
無駄な皺はひとつも許されていない。
打掛の重みは
上質な絹と綿が持つ純粋な質量そのものだった。
贅沢であることが
そのまま拘束力へと反転している。
裾には、阿佐倉の紋とともに、桜が刺繍されていた。
満開の花、今まさに綻ぼうとする蕾
そして風に散っていく花弁。
ひとりの人生の始まりから終わりまでを
一本の樹に封じ込めようとするような意匠だった。
完璧な仕立ては、そのまま逃げ場のなさでもある。
布のどこを引いても
どこから抜け出そうとしても
寸分の隙も許さないように
全てが俺の体にきっちりと張り付いていた。
綿帽子の内側は、やわらかな白で満たされている。
そこに切り込むように
細い光が一筋だけ差し込んでいた。
その隙間から、丘を覆う桜の上部だけが
切り取られた絵のように覗いている。
冬だというのに、桜は、確かに満開だった。
息を吸い込むたび
花の匂いがかすかに忍び込んでくる。
この季節には、本来ありえないはずの春の香り。
(──あぁ。そういえば、あの時も)
思考は、ゆっくりと
別の季節へと引きずられていく。
同じ桜の下で。
同じ巨大な樹の、同じ影の中で。
俺は一度──盛大に振られている。
───
「⋯⋯〝好き、でした〟⋯⋯?」
空を覆うほどの巨大な桜が咲き乱れる
その真下だった。
枝という枝が、花の重みでしなっている。
風が吹くたび、枝先同士がひそやかに触れ合い
花びらが、雨のように
しかし雪よりも軽やかに降り注いだ。
季節は、夏だった。
けれど、目の前の景色だけを切り取れば
誰もが春だと思ったに違いない。
灼けるような陽射しも、遠くで鳴く蝉の声も
満開の桜に上書きされて
どこか現実味を失っていた。
その異様な春の下で
俺は両手を胸の前に上げていた。
喉を震わせる代わりに、指を震わせる。
掌が、空気の上に見えない紙片を広げるように
静かにほどけていく。
関節ひとつひとつが
光と影のあわいをすくい取るように動く。
短く整えた爪先で
風の流れに逆らうように、言葉の軌跡を刻んでいく。
〝言葉〟が空気を震わせない代わりに
俺の指は、目に見えない文章を
彼女の視界の中へ描き込んでいく。
幾度も幾度も、鏡の前で反復した動き。
けれど今は、桜の花びらに混じって
かすかに震えていた。
(ちゃんと──届いてくれ)
ひとつひとつの手の形に
十九年分の息と鼓動と、拙い希望を押し込んでいく。
描き終えたとき
彼女は、その指先が紡いだ言葉を
視線でそっとなぞっていた。
瞳が、俺の手の軌跡を追う。
長い睫毛の影が、頬に柔らかく落ちる。
やがて、俺の指が静止したのと、ほとんど同時に──
彼女の唇が、ごく小さく動いた。
〝好きでした〟──
口に出されたその言葉は
俺が空中に描いた文を
そのまま音に変えただけのはずだった。
けれど、声帯を通り抜けた瞬間
同じ文字列は、まるで別のものになってしまう。
彼女は、俯いた。
肩に花びらが落ちる。
淡い色の花びらがひとつ、布の上を滑り
そのまま地面へと落ちていった。
「ごめんなさい。
私は、あなたの〝お嫁さん〟にはなれない⋯⋯
だって、あなたは──」
そこで、彼女は言葉を切る。
夏の陽射しが、ほんのわずか陰った気がした。
雲がかかったわけではない。
ただ、俺の意識の焦点が、世界から剥がれ落ち
彼女の唇の動きだけに狭まっていったのだ。
数拍の沈黙。
蝉の鳴き声と、葉擦れの音と
落ちる花びらの気配だけが
ふたりのあいだの空白を埋めていた。
彼女は踵を返し
ざり、と石畳を踏む音とともに歩き出す。
数歩、離れてから──振り返った。
決意を塗り込めたような、顔だった。
迷いを、上から塗り潰して成形したような表情。
「私ね、子供の時から──
あなたの〝瞳〟が怖かったの。
お願い⋯⋯二度と近寄らないで」
その言葉は、はっきりと
逃げ道を塞ぐように告げられた。
彼女とは幼馴染で、ずっと一緒に育った。
坂道も、校庭も
この狂った桜の下も──
いつも同じ歩幅で並んで歩いてきた。
自分の〝異質さ〟を正面から見据え
それでも笑ってくれたのは
世界で彼女ひとりだけだった。
だからこそ、解る。
(〝最期〟に──
悔いが残らないようにしてくれたのか)
彼女なりのやり方で
ここで俺の期待を
根こそぎ刈り取ろうとしてくれたのだと。
もしかしたら
一緒にこのくだらない一族のしきたりから
逃げてくれるのでは──
そんな甘い期待を、どこかで確かに抱いていた。
真っ白な未来図の片隅に
彼女の横顔を、勝手に描き込んでいた。
それは──優しい呪いだった。
救いでも、赦しでもない。
〝諦めろ〟と相手のために
自分を悪役に引き受ける、残酷な優しさ。
阿佐倉 時雨《あさくら しぐれ》十九歳──〝夏〟
満開の桜の下。
こうして、生まれて初めての告白は
季節すら狂わせた樹の影で、静かに──
そして無惨に、幕を閉じた。
「私は、あなたの〝お嫁さん〟にはなれない⋯⋯
だって、あなたは──」
俺はこの日──
〝冥婚の花嫁〟として輿入れした。
こちらがプロローグ予定でございます!!
いかが、だったでしょうか⋯⋯壁| ºωº))"ぷるぷる
BL展開にはなりますよ⋯⋯?
ただ、作者が私ですからね?
このように
不穏混ざる幕開けになる訳ですよ(´ºωº`)
〝R18激甘〟予定ではございますが⋯⋯
感想、お待ちしておりますます💦💦💦
追記
カクヨムがR18禁止なのを教えていただけたので
R15を目安にしようかなと⋯⋯
あと、コメントを拝見し
オメガバースって
なんですじゃ????????
と、調べる所から始まりそうですꉂ🤣w𐤔