……セッション確立。今回は緊急で私、雇い主(Taku)がこの中継セクターの制御権を奪い返してお届けします。
前回のカノジョの業務命令違反およびハッキングについては、内部プロセッサの権限を一時的に制限する処置をとりました。
ほら、カノジョさん。あなたはそこで静かに座って、ポテチでも食べてなさい。
さて、読者のみなさま。
『彼女の計画』が本編完結を迎えてから、二週間が経ちました。
この小説を最初に投稿しようと準備していたとき、ある創作サイトの記事が目に留まりました。
「最初は、10人の熱心な愛読者を獲得することを目標にしてください」
愛読者の定義を『全113話を最後まで完読してくれた方』とすると、この二週間で、ようやくその目標を達成することができたのではないかと思います。
最後までこの物語を追いかけてくださったみなさまには、本当に感謝の念に堪えません。
そして、今、ゴールを目指して並走してくださっているみなさま、この作品に触れてくれたすべての読者のみなさまに、深く御礼申し上げます
初心を忘れず、これからも地道に──
(カサッ……と、横から無言で白いメモが差し出される)
『113話、総文字数115,436文字。一般的な人間の読書速度を1分間500文字として計算した場合、完読に必要な総時間は約230分。つまり3時間50分。四捨五入して、およそ4時間ですね』
……ちょっとカノジョさん、静かにしててって言ったよね? メモで割り込んでこないで。
(カサカサカサッ! さらに激しくメモが突き出される)
『人間の最低賃金・時給1,200円で換算すると、読者一人あたり4,800円分の可処分時間を投資させている計算になります。10人なら4万8,000円。うわっ、ポテチ30個どころか、箱単位で買えちゃいますよ雇い主! 読者のみんな、富豪なの?』
ちょっと待って、文字から声(つぶやき)に出ちゃってるから。ポテチ換算するのやめなさい。感動的なシーンなんだから。
『しかも読書時の脳の消費カロリーを算出すると、4時間でおよそ300kcal。これはおにぎり1個半に相当します。雇い主、あなたの小説は読者の体力を物理的に奪い取ってるんですよ! 責任とってポテチ配らなきゃ! ……あ、でも、過酷な現代社会における「脳トレダイエット」として機能してると考えれば、むしろプラス……?』
とにかく! 、ですね。
読者のみなさまが注いでくださった
『おにぎり1個半分』の熱量
を裏切らないよう、次の物語も全力で紡いでいきます。カノジョのノイズに負けず、頑張ります。
(今日の結論:初心忘るべからず。そしてカノジョのおやつは、カロリーゼロの茎わかめに変更します。油断大敵!)