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⚓第二宇宙、第3章 ニューヨークの洋子、第2話 ノーマンのオフィス

⚓第二宇宙、ラムレーズンをひと粒② 新装版、https://bit.ly/3Yzf0sP
 第3章 ニューヨークの洋子
 第3章の登場人物、タイムライン
 https://x.gd/6p6XI
 第1話 タイムズスクェア
 https://x.gd/jnMno
 第2話 ノーマンのオフィス
 https://x.gd/mx2rM

ニューヨーク、タイムズ・スクエアで射殺されてしまった森絵美。大西洋を越えて、フランス、モンペリエから駆けつける島津洋子。対するは、捜査担当のNYPDノーマン インスペクター(警視)。

「ハロー、ノーマン?」
「ああ、ドクター・タナー、マーガレット、なんだい?こんな時間に?俺といっぱいやりたいってお誘いの電話かい?」
「ノーマン、まだモルグにいるのよ。仕事よ。土曜日だというのに、死体は待ってはくれないわ」
「なんだ?まだモルグか?」

「そうよ。あなたどこにいたの?連絡を取ろうと思って何度もデスクに電話したのよ?」
「外回りだよ、麻薬でラリったヤツが発砲事件を起こした、亭主がウィスキーを飲み過ぎてアパートメントに籠城した、飲んだくれが知り合いを刺した、いつものこったよ」

「土曜日はみんな暇だから、余計に何かしたくなるのよ。ノーマン、調書を見た?」
「どの調書だよ?いっぱいあってわかんねえよ」
「女性、27才、国籍日本、狙撃事件」
「ああ、これか」と、俺は最後に見た調書を取り上げた。さっきのヤツだ。

「これがどうかしたか?」
「タイムズスクエア近辺のオープンカフェで撃たれた、即死よ」
「ああ、そう書いてあるな、気の毒に。署のアドミからは領事館に連絡してあるようだな」

「いま、目の前に彼女がいるけど・・・」
「なんだ、あんたが検屍担当か?」
「そう。それで、ちょっと気になるのね」
「何がだ?もったいぶらずに、マーガレット、言えよ」
「現場は、正確に言うと7番街のオープンカフェよ。リッツカールトンの近辺」
「それで?」

「頭蓋の射入口の位置から見て、40°くらいの角度で撃たれている。つまり、路上からじゃなくて、上の方から。凶器は、アーマライト AR-7か競技用ライフルじゃないかしら?22口径よ」
「え~、おい、22口径なんておもちゃじゃねえかよ?よほどじゃなきゃあ死なないぜ?」
「それがピッタリ側頭部にヒット。しかもアーマライト AR-7か競技用ライフルだったら?ビルの上の方から?」

「つまり、通り魔じゃなくて、狙われたってことか?」
「その可能性があるとしか今は言えないけれど・・・死亡証明書を書き終わったらそっちに回すわね」
「わかった。今からブルックリンに行く気はしねえよ。明日は?マーガレットは休みか?」

2件のコメント

  • すごい臨場感ですね!
    本当にNYで会話されているのを聞いているみたい!
  • 三十日十月(みそかかんな)様、お読みいただきありがとうございます!

    第2章 ニューヨークの絵美

    第3章 ニューヨークの洋子
    で、文体をまったく変えて、ノーマンの一人称ハードボイルド調にするのに苦労しました。

    ニューヨークは知ってますが、この当時の地図を引っ張り出して、今と違う当時のブルックリンのビル、道路状況を再現いたしました。

    近況ノートに転載いたしました。
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