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御影 譲

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  • 4月10日

    私がこの物語を書く理由。10年越しの激重な感情をnoteに公開しました

    いつも本作をお読みいただき、本当にありがとうございます。 今日は少しだけ、私がこの物語を執筆している「原点」についてのお話をさせてください。 実は先日、約10年前に書き殴ったままPCの奥底に眠らせていた、ある小説への「激重な考察エッセイ」をnoteに公開しました。 作品は、七月隆文先生の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』です。 ヒロインである愛美が背負った理不尽な運命。愛する人の日常を守るために完璧な笑顔の仮面を被り、誰にも気づかれないように一人で痛みを引き受ける自己犠牲。 あの物語を初めて読んだ時、私は彼女が背負った孤独のあまりの切なさに耐えきれず、「どうにかして彼女を救えないものか」とやり場のない絶望を抱えました。 どう考えても救えなかった彼女への、私なりの鎮魂歌(レクイエム)。 「第一部でどれほど絶望的なビターエンドに突き落とされたとしても、最後には絶対に、何がなんでもヒロインを救い出して大団円をもぎ取ってやる」 その強い執念から生まれたのが、手帳から真実を知り、時を超えて運命に抗う本作の物語です。 もし、読者の皆様の中で『ぼく明日』の切なさに胸を締め付けられた経験がある方、あるいは「笑顔の裏側に隠されたヒロインの自己犠牲」というテーマに共鳴してくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらのnoteも覗いてみてください。 私がどのような痛切な感情を抱えて雫や湊たちの物語を紡いでいるのか、その核となる部分を感じていただけるかと思います。 **▼ せつなすぎる二人、愛美と高寿。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』私的考察と感想** [https://note.com/mikage_yuzuru/n/n05d2cb14628d] これからも、理不尽な運命をひっくり返し、絶対に誰も置いてけぼりにしないハッピーエンドを目指して執筆を続けていきます。 引き続き、二人の軌跡を見守っていただければ幸いです! 【掲載画像について】 2010年5月23日の宝ヶ池で撮ったというあの写真のイメージで生成してみました。 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。髪型や時間帯などいくつか違いがあります。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。
  • 3月15日

    【おまけ】平和になった世界で、あの男(蓮)が猫耳をつけるまでの記録(+SDキャライラスト)

    こんばんは、御影 譲です。 先ほどの記事で、少し真面目なお話をさせていただきました。 重いテーマを受け止めてくださり、ありがとうございました。 さて! しんみりして終わるのも彼ららしくありません。 ここからは完全に「蛇足」にして「ご褒美」。 平和になった世界で、彼らがどんな休日を過ごしているか、少しだけ覗いてみましょう。 完結後の世界で、もし彼らが休日を過ごしたら? そんな「平和な蛇足」を、少しだけお届けします。 ── 【番外編】論理的すぎるダブルデート、または義兄の受難 【Extra:休日、遊園地、計算外のエラー】  日曜日のテーマパークは、極彩色の混沌(カオス)だった。  極限まで圧縮された人口密度。断続的に響く悲鳴(ジェットコースター)と電子音。そして、大気中に充満するポップコーンの甘ったるい香り。  その只中で、桐島蓮は眉間に深い皺を刻み、腕組みをして仁王立ちしていた。  彼が睨みつけているのは、アトラクションではない。  『待ち時間:120分』と表示された電光掲示板だ。 「……理解不能だ」  蓮が低く呻く。その声には、世界の理(ことわり)に対する純粋な憤りが滲んでいた。 「この行列の処理速度(スループット)は明らかに破綻している。係員の誘導アルゴリズムを最適化し、搭乗プロセスを並列化すれば、待ち時間は40%短縮できるはずだ。なぜ運営は動かない? なぜ民衆はこの非効率を甘受している?」 「蓮。あのさ、これ『デート』だから」  隣でチュロスを齧っていた柏木湊が、呆れたようにツッコミを入れた。  今日の湊は、いつものシャツではなくラフなパーカー姿だ。右手に手袋はない。素手で持ったチュロスの砂糖が指についても、彼はもう「何かが壊れる」ことを恐れなくていい。 「並んでる時間も楽しむもんだろ、こういう場所は」 「楽しむ? 無為に流れる時間をか? 君の脳は砂糖で融解したのか?」 「はいはい。……ほら、雫も紗羅ちゃんも戻ってきたぞ」  人波をかき分けて、二人の少女が戻ってきた。  雨宮雫と、桐島紗羅。  二人はお揃いのカチューシャ(耳付き)を手に、花が咲くような笑顔を浮かべている。 「お待たせしました! 見て見て湊くん、限定のポップコーンバケツ!」 「蓮さん、飲み物買ってきましたよ。……もう、また難しい顔して」  紗羅が、冷たいアイスティーを蓮の頬にピタリと当てた。  冷たさに蓮がビクリと肩を震わせる。 「……紗羅。私は今、このパークの動線設計について考察を……」 「ダメです。今日は『論理(ロジック)』禁止です」 「なっ」 「『可愛い』と『楽しい』と『美味しい』。この三つの単語だけで会話してください」  紗羅はニッコリと微笑んだ。  その笑顔は、かつて「お人形」と呼ばれていた頃の弱々しいものではない。覚醒した聖女の、絶対的な慈愛と支配力がそこにあった。  世界最強のハッカーである蓮が、たった一人の少女の前で言葉を詰まらせる。 「……善処する」 「ふふ、よろしい」  その様子を見て、湊と雫が顔を見合わせてクスクスと笑った。  かつて命を削り合って戦った敵同士が、今はこうしてダブルデートをしている。  平和すぎて、涙が出そうなくらいだ。 「あ、そうだ湊くん」  雫が、自分の頭を指差して悪戯っぽく笑った。 「私と紗羅ちゃんだけズルいよね。はい、これ」  渡されたのは、彼女たちがつけているのと同じシリーズのカチューシャだった。  ただし、男性用。  もっと言えば、犬の耳だ。 「……これをつけるのか?」 「うん。……ダメ?」  雫が上目遣いで見つめてくる。108回の死を乗り越えたその瞳で、「お願い」と訴えかけられると、湊には拒否権など存在しない。 「……分かったよ」  湊が観念してカチューシャをつけると、雫は「可愛い!」と歓声を上げ、スマホの連写モードを起動した。 「さあ、次は蓮さんの番ですよ」  紗羅が、もう一つのカチューシャ(こちらは猫耳)を蓮に差し出した。  蓮の表情が凍りついた。 「断る」  即答だった。 「私の社会的地位と、美的感覚がそれを許さない。第一、空気抵抗が増大し、歩行時のバランスに支障をきたす」 「蓮さん」 「……なんだ」 「つけてくれないと、私、観覧車で隣に座ってあげません」  沈黙。  蓮の脳内で、瞬時に高度な演算が行われた。  『猫耳の着用による精神的ダメージ』 vs 『紗羅との観覧車密室イベントの喪失』。  解は、0.0001秒で導き出された。 「……貸せ」  蓮は屈辱に震える手でカチューシャを受け取り、乱暴に頭に装着した。  黒髪に生えた、不機嫌そうな猫耳。  そのシュールかつレアな光景に、湊は腹を抱えて爆笑し、雫は動画撮影を開始した。 「……笑うな、柏木」 「いや、似合ってるぞ、お義兄さん」 「誰が義兄だ。……紗羅、これで満足か?」  蓮が不貞腐れてそっぽを向くと、紗羅は愛おしそうに背伸びをし、その猫耳を優しく撫でた。 「はい。……世界一かっこいいですよ、私の蓮さん」  その一言で、論理の怪物は撃沈した。  耳まで真っ赤にして、「……フン」と口元を緩める姿は、ただの初恋を拗らせた青年でしかなかった。  青空の下。  硝子の箱庭はもうない。  あるのは、非効率で、騒がしくて、どうしようもなく愛おしい、彼らの「日常」だけだった。 ── はい、完全に蓮さんがオチ担当でした(笑)。 本編では見られなかった彼らの笑顔、楽しんでいただけましたでしょうか。 【おまけ】チビキャラになった雫たち(グッズ化とか興味あります?) 完結の余韻に浸っているところ、失礼します。 寂しくなってAIをいじっていたら、雫たちが可愛いSDキャラ(2等身)になってまたまた出てきました。 本編はあんなにシリアスだったのに、この緩さ……(笑)。 こういう「癒やし」全振りのイラストも、たまにはいいですね。 ちなみに……もし、こういう絵柄でLINEスタンプとかがあったら、欲しいと思ってくださる方っていらっしゃいますか? * 蓮さんの「論理的だ」スタンプ(ドヤ顔) * 雫の「バグです」スタンプ(ジト目) * 湊の「胃が痛い」スタンプ * 紗羅の「ダメです♡」スタンプ 個人的に、蓮さんのスタンプで会話を論破したいなと思いまして……。 もし「欲しい!」「もっと見てみたい!」という声が多ければ、調子に乗って作ってしまうかもしれません。 コメントや♡で反応いただけると嬉しいです! それでは、また! 御影 譲 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルのパロディです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 3月15日

    【完結】『黎明の箱庭に、無垢なる花束を』――3.11の祈りと、受信した「本当の結末」について。

    こんばんは、御影 譲です。 サイドストーリー『黎明の箱庭に、無垢なる花束を』、最後までお付き合いいただきありがとうございました。 本編とは打って変わって、少し重く、痛々しいお話だったかもしれません。 ですが、私にとってこの物語は、どうしても書き残さなければならない「祈り」であり、そして彼らから受信した「真実」でした。 少し長くなりますが、この物語が生まれた経緯と裏話について、お話しさせてください。 ■ 蓮からの叱責と、アークの真実 本編をお読みいただいた方はご存知の通り、私の執筆スタンスは「物語を作る」のではなく、**「パラレルワールドに実在する彼らの真実を受信し、アンテナとして書き留める」**というものです。 真・完結編のラストで、無垢はすべての魂を救い、永遠の孤独な観測者として皆を見守る幸福を手に入れました。 作者としては「これで彼女も救われた」と本気で思っていたのです。 しかし、無垢へのご褒美として、蓮パパからお褒めのコメントを貰おうと、彼なら何と言うだろうといろいろ考えていた時でした。 作者の胸に、小さな違和感が芽生えました。 「……あれ? これって、無垢はホントに幸せなのか?」と。 すると、まるで蓮から**「計算が合わない。私の美学に反する」**と叱責されたような気がしたのです。 本編第二部を思い出してください。蓮は湊にこう言い放ちました。 「私の美学が許すエンディングは一つだけだ。……全員が生存し、全員が笑い、私が勝利する完全無欠のハッピーエンド(大団円)。それ以外は認めん」 「『自己犠牲』などという安っぽい変数は不要だ」と。 彼は過去のループで、紗羅を救うために冷徹な計算で親友の湊すら排除し続けてきた男です。 アークを通じて過去の惨劇をすべて観測していた彼は、106回目の世界で自らが生み出してしまった「黎」と、107回目の後悔から生まれた「無垢」が、隔離特異点で犠牲になったまま終わることを、絶対に許せなかったのでしょう。 全並行世界を観測し、VRのように没入できる『アーク』という神の如きシステムを持っていながら、彼らが娘と息子の危機に駆けつけない方がおかしいのです。 結果として、無垢は自分の意志で冒険を始め、4人の親たちは次元を超えて介入しました。 本当に幸せになってほしくて、かえって無垢にも黎にも、本当に辛い経験をさせてしまいました(苦笑)。 ですが、これが彼らの選んだ「本当の結末」なのだと思います。 ■ 3月11日に寄せて そして、この物語の根底には、私自身が経験し、見てきた二つの景色があります。 一つは、世界中を覆ったパンデミック。 そしてもう一つは、2011年3月11日の東日本大震災です。 あの日、極限状態の中で、私は人間の「弱さ」と「醜さ」を見ました。 生きるために必死になり、他者を押しのけ、自分と家族だけを守ろうとする姿。それは決して他人事ではなく、私自身の姿でもありました。 けれど同時に、泥の中でこそ輝く「崇高さ」も見ました。 自分の身を削ってでも誰かを助けようとする人。絶望の中でも手を取り合う人々の強さ。 「人は弱い。けれど、誰かを想うとき、人は強くなれる」 無垢(Muku)という少女は、そんな私の理想と願いを託した存在です。 傷つけられても、石を投げられても、それでも「人が好きだ」と笑える彼女に、私自身が一番救われたかったのかもしれません。 偶然か必然か、真・完結編の公開完結予定日が、あの日から15年目の節目にあたりました。 そのスケジュールを確認した時、「これって単なる偶然なのか?」という鳥肌が立つ思いと、「これって本当に無垢は幸せなのか?」という疑問がグルグルと駆け巡り……結果として、無垢のサイドストーリーが生まれました。 無垢が救った「隔離特異点」は、理不尽な運命によって切り捨てられた世界です。 現実の世界では、失われた命や時間は戻りません。 だからこそ、せめて物語の中だけでも、置き去りにされたすべての魂を救い上げ、温かい朝陽の中で笑ってほしかったのです。 黎と無垢が最後に手に入れた「生身の体」と「体温」。 それがどれほど奇跡的で尊いものか、改めて噛み締めたいと思います。 ■ 最後に 改めまして、ここまで彼らの長く過酷な旅路を見守ってくださった「観測者」の皆様へ、心からの感謝を。 皆様の明日が、優しい光で満たされますように。 ……そして、長い長い長い物語となりましたが、『きみとわ』シリーズも、これで本当に、本当に終わりです。 また彼らから、あるいは別の世界から、救いを求める声を受信してしまわない限りは……(苦笑)。 御影 譲
  • 3月14日

    【外伝更新】愛する人を壊してでも、抱きしめるために。

    こんばんは、御影 譲です。外伝第三幕を公開しました。 本日の画像は、防御を捨て、自らを壊しながらも黎に特攻する「無垢」の姿です。 (※画像では左腕がありますが、本編の彼女はさらにボロボロです……) 愛する人を止めるために、自分が傷つける罪を背負う。 不殺の聖女が鬼となった瞬間、二人の運命はどうなるのか。 明日(日曜日)、いよいよこのサイドストーリーも完結を迎えます。 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 3月14日

    【外伝更新】全てを灰にする、孤独で哀しい魔王の誕生。

    こんにちは、御影 譲です。 外伝第二幕を公開しました。 誰かを守るために、泥を啜り続けてきた少年。 全てを失い、絶望の果てに覚醒した彼の姿(魔王・黎)が、本日の画像です。 カクヨムの仕様上、どうしても1枚しかお見せできないのがもどかしいのですが、彼の瞳の奥にある「泣き出しそうな孤独」を感じ取っていただければ幸いです。 今夜19:00、ついに無垢が彼を止めるために飛び立ちます。お見逃しなく。 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 3月13日

    【予告】ハッピーエンドの裏側にあった、もう一つの「地獄と救済」について。

    こんにちは、御影 譲です。 『真・完結編』の完結から一日、いかがお過ごしでしょうか。 私はまだ、彼らが去った後の静寂に浸っています。 ですが……。 私の手元には、まだ語られていない「記録」が残っています。 107.5回目の世界。 正史から切り離されたその場所で、たった一人で戦い続けた「無垢」と、彼女が出会った「傷だらけの獣(黎)」の物語。 彼らの戦いがあったからこそ、正史のハッピーエンドは守られました。 その知られざる軌跡を、明日(金曜日)から少しずつ公開していこうと思います。 タイトルは、 『黎明の箱庭に、無垢なる花束を』 ~君が明日も笑うなら、この愛なんて永遠に捨てられてもいい~ 彼らの娘が、初めての恋と、世界を守るための嘘を知る物語です。 どうか、もう少々お付き合いください。 御影 譲
  • 3月11日

    完結御礼:『リライト』された世界と、彼らからのラスト・メッセージ(2/2)

    前回の蓮と紗羅からのメッセージに続き、今回は本作の主人公である二人から。 過酷な運命を乗り越え、ついに青空の下へと歩み出した彼らの生の声をお聞きください。 【Finale:青い空、水色の手帳】  世界からノイズが消えた。  見上げれば、吸い込まれそうなほどの蒼穹(そうきゅう)。  かつて彼らを拒絶し、押し潰そうとした「空」は今、突き抜けるような青さで二人を包み込んでいた。  風が、若葉の匂いを運ぶ。  その風の中で、柏木 湊は自身の右手を空にかざした。  黒い革手袋は、もうない。  傷跡の残る素手が、陽光を透かして白く輝いている。 「……終わったんだな」  湊の声は、春の陽だまりのように静かだった。  彼はゆっくりと視線を下ろし、物語を読み終えた貴方と目を合わせた。その表情には、長い戦いを終えた戦士の安息と、少しの照れくささが滲んでいた。 「見ていてくれて、ありがとう。……正直、何度も折れそうになった。自分がバグだと知った時も、彼女を突き放した時も、自分の手で世界を壊した時も」 「痛かったよ。苦しかった。……でも、不思議と孤独じゃなかった。君たちが、僕たちの痛みを分かってくれている気がしたから」  湊は、隣にいる少女の肩を抱き寄せた。  触れても、壊れない。  温かな体温が、確かな質量を持ってそこにある。 「僕はこの手を、もう二度と離さない。神様にだって、運命にだって、絶対に渡さない。……君たちが証人になってくれるなら、これほど心強いことはないよ」  抱き寄せられた少女――雨宮 雫は、胸に一冊のノートを抱いていた。  『水色の手帳』。  泥と血にまみれ、それでも彼女が守り抜いた、108回の愛の記録。 「……ねえ」  雫が、鈴を転がすような声で囁く。  彼女の瞳は、もう濡れていない。かつて講義室で流した悲しみの涙も、自らを傷つけて流した血の涙も、すべてはこの朝を迎えるための代償だった。 「108回。……私が繰り返した絶望の数。貴方には、どう見えていたかな」 「愚かだと思った? 狂ってるって思った? ……それとも、可哀想だなって、一緒に泣いてくれた?」  彼女は悪戯っぽく微笑み、手帳の表紙を愛おしそうに撫でた。 「どれでもいいの。貴方が私の痛みを知ってくれていたこと。私が一人で泣いていた夜も、貴方だけはずっと、ページを捲って傍にいてくれたこと……ちゃんと、分かってたよ」  雫は手帳を開き、その空白のページに、見えないペンで何かを書き込む仕草をした。  それは、物語の終わり(エンドロール)の先に続く、まだ誰も知らない未来の記述。 「この手帳の続きは、私たち二人だけで書いていくね。……ううん、もしかしたら時々、蓮さんたちに邪魔されるかもしれないけど」 「でも、約束する。もう二度と『死』なんて言葉は書かない。ここから先は全部、『幸せ』で埋め尽くしてやるんだから」  風が強く吹き、彼女の栗色の髪を舞い上がらせた。  その向こうに広がるのは、無限の可能性を秘めた明日(みらい)。  二人は手を繋ぎ、最後に最高の笑顔を貴方に向けた。  それは、硝子の箱庭を突き破り、運命をねじ伏せた者たちだけが浮かべることのできる、混じりけのない勝利の凱歌。 「「ありがとう。――明日も、笑っていてね」」 【作者より】 彼らの物語は、皆様の心の中で永遠に続きます。 ここまでお付き合いいただき、本当に、本当にありがとうございました。 もしよろしければ、**物語のページ下部にある「★(評価)」**で、彼らの旅路を祝福してあげてください。 皆様の応援が、次の物語への光となります。 御影 譲 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 3月11日

    完結御礼:『リライト』された世界と、彼らからのラスト・メッセージ (1/2)

    『君が明日も笑うなら、この恋なんて永遠に叶わなくていい』 最後まで見届けていただき、本当にありがとうございました。 そして……。 この長い旅路を終えた彼らから、観測者である皆様へ。 最後のメッセージを預かっております。 今回はまず、あの二人から。どうぞ、彼らの生の声をお聞きください。 【Intermission:金色の鳥籠の解錠】  都心の夜景を一望するペントハウス。『サンクチュアリ』と呼ばれたその場所は、かつてのような凍てつく冷気ではなく、穏やかな間接照明の温もりに満たされていた。  クリスタルグラスの中で、琥珀色の液体が揺れる。  男は窓の外――もはや赤黒いノイズなど走っていない、ただの美しい夜空を見上げ、独りごちるように口を開いた。 「……フン。ようやく、全ての演算(シナリオ)が収束したか」  桐島 蓮は、グラスを傾け、どこか疲労と満足が入り混じった溜息を吐いた。  その瞳の奥には、数億回の試行にも耐えうる知性の光と、それを支えてくれた「観測者たち」への、不器用な敬意が宿っていた。 「正直に言おう。私の計算において、この結末(ハッピーエンド)に辿り着く確率は、限りなくゼロに近かった。システムのエラー、因果の歪み、そして何より……あの愚直すぎる二人のバグ(恋人たち)。不確定要素が多すぎた」  彼は一度言葉を切り、画面の向こう側にいる貴方を見据えた。 「だが、計算外だったのは彼らだけではない。……そう、君たちだ。『読者』という名の、高次元の観測者たちよ」 「君たちが彼らの痛みに共鳴し、その行末を願い、観測し続けてくれたこと。その集合無意識が、確定していたはずの破滅の因果をわずかに――だが決定的にズラしたのだ。……やれやれ。論理の怪物たる私が、精神論(オカルト)を認めざるを得ないとはな」  蓮は自嘲気味に笑い、隣に控える少女へと視線を流した。  そこには、かつてのお人形のようなドレスではなく、年相応のブラウスに身を包んだ少女が、凛として佇んでいた。 「……蓮さん。素直じゃありませんね」  桐島 紗羅は、困ったように、けれど愛おしそうに眉を下げた。  かつて「お兄様」と呼んで依存していたその唇は今、一人のパートナーとしての呼び名を紡いでいる。 「皆様、初めまして。……いいえ、ずっと見守っていてくださったから、『初めまして』ではありませんね」  紗羅はスカートの裾をつまみ、優雅に、しかしどこか晴れ晴れとした仕草で一礼した。 「私はずっと、綺麗な箱庭の中で守られてきました。傷つくことも、汚れることも知らないまま……それが幸せなのだと信じ込まされて。でも、皆様は見ていてくださいましたよね。私が檻を壊し、泥だらけになってでも『本当の兄』を取り戻そうとした姿を」 「あの時、皆様が応援してくださらなかったら、私はきっと、一生お人形のままだったと思います」  彼女は一歩、蓮の隣へと歩み寄った。  その距離感は、庇護する者とされる者ではなく、肩を並べて歩く者同士のそれだ。 「この物語は終わりますが、私たちの時間は続いていきます。……蓮さんは相変わらず理屈っぽいし、少し意地悪ですけど」 「おい」 「ふふ。でも、これからは私が手綱を握ってあげますから。……皆様も、どうか安心してくださいね」  二人は顔を見合わせ、それから揃って画面の向こう側へと向き直った。  最強の論理使いと、覚醒した聖女。  かつての敵役たちは今、最高の共犯者として、貴方に向けてグラスを掲げた。 「感謝する、観測者たちよ。君たちの視線が、私の世界を救ったのだ」 「ありがとうございました。……私たちの幸せを、願っていてくださいね」 ​(次回の近況ノート【雫と湊のパート】へ続きます) ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 3月11日

    【真・完結編の公開にあたって】

    ここまで長い旅路にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。 作中で湊が書いた本の献辞にある**「Sに捧ぐ」**。 これは雫(Shizuku)や紗羅(Sara)のことですが、私自身にとっての大切な意味。 この長い物語は、当初、私の手の中にあった**「たった一枚の画像」**から始まりました。 ​今日は、この物語が生まれるきっかけとなったその「エピソードゼロ・オリジン」をお話しします。 ​実は当初、私は小説を書くつもりなど全くありませんでした。 きっかけは昨年、自分専用のLINEスタンプを作ったことでした。そこからAI画像生成の世界に足を踏み入れました。 ​元来、凝り性の私です。うさぎさんのスタンプ作りが一段落すると、ふと思いました。 「次は静止画ではなく、もっと深く、魂のあるキャラクターを作ってみたい」と。 ​そうして私が目指したのは、「魂が汚れていない、儚く美しい物語の中の理想のヒロイン」。 ​納得がいくまで何度も生成を繰り返し、妥協なき試行錯誤の果てに私の前に現れてくれたのが、この画像の少女――後の「雫」でした。 ​単なる生成の産物とは思えないその瞳と表情に引き込まれ、私は直感しました。 「彼女には、一枚の絵だけでは伝えきれない物語がある」と。 彼女の瞳が訴えかけてくる「何か」を形にするには、物語という器が必要だ。 そう思い立ったのが、泥沼……いえ、この長い旅の始まりでした(苦笑)。 ​執筆中、不思議なことがありました。 ​第一部を書き終えたとき、私は一度完全に燃え尽きました。 正直に告白しますと、その後とりあえず書き上げた第二部の最初の原稿は、中身のない空っぽのハッピーエンドでした。 ​「これで終わった。もう書かなくていい」 そう思った矢先です。彼らが、私の脳内で猛烈に訴えかけてきたのです。 ​雫の魂が、叫ぶように訴えます。 「そんな軽いものじゃない」 ​正規ヒロインという設定でありながら、物語の脇で空っぽのモブとして立ち尽くしていた紗羅が、静かに、けれど悲しそうに私を見つめてきます。 「私の悲しい心の内を想像して」 ​そして、あの蓮までもが、真剣な眼差しで訴えてくるのです。 「真実の計算式があるんだ」 ​その瞬間でした。 彼らの真実の姿を表す計算式が、次々と頭の中で繋がっていきました。 それはまさに、閃きがスパークするような感覚。 彼らが本来歩むべきだった「真の姿」が、強烈なフラッシュバックのように私の脳内を駆け巡ったのです。 ​「偶然は2回まで。3度目以降は、誰かの恣意的な介入」 そう信じている私は、背筋が凍る思いでした。 ​まるで、彼らの思念が私の脳内に染み出し、自分たちの真実を書かせようとしているかのような感覚。 第一部の初期にメモしていた彼らの人物像や、なんとなく伏線にも見えなくもない記述の数々が、恐ろしいほどの精度で次から次に繋がっていくさまを、私は目撃しました。 ​そこからは、もう私の意思ではありません。彼らに導かれるまま、108回のループと、あの結末までを何度も書き殴りました。 ​「こうだったのかな?」 「いやいや、そうじゃない」 「それではこう?」 「だいぶ良くなったが、もう少し」 「だったらこう?」 ​そうしてリライトしたシーンのプロットを読むと、「これだ!」という確信と鳥肌。 そしてまた、第一部に繋がっていく偶然。 ​私は、小説の中の登場人物たちは、パラレルワールドのどこかに必ず実在していると信じています。 この物語も、私の空想などではなく、どこかの世界で必死に足掻いている彼らの魂が、私を通して書かせた記録(ドキュメンタリー)なのかもしれません。 第二部までの本編終了時、こんなあとがきを考えていました。 「​このハッピーエンドの世界が、無念の中に消えていった全ての彼らにとっての、せめてもの救済(レクイエム)になればと願ってやみません。」 なのに、彼らの呪いはまだ私を解放してくれませんでした(苦笑) 「紗羅の懸念を、雫の後悔と畏れを救ってみせろ。」 試行錯誤の末に彼女たちに納得してもらえそうなシーンを完成させ、お二人の聖女様がたにお納めいただきました。 「それで、貴方はそれだけで良いとお思いですか?」 「へっ!?」 彼女たちの美しい笑顔から無言のプレッシャーが(^^; 「まだまだ生ぬるい、全ての彼らを救ってみせろ!」というような、「それが実現できるまで解放しませんよ」 心の声が聞こえてきます。 あちらの世界で湊が書き上げたドキュメンタリー小説に最終的に近づけることができたのか、この真・完結編の完成により、ようやく彼らの不満の声が(今のところは)聞こえなくなってきました。 …ところで第二部終了時の近況ノートで告白した親バカ(バカ親(?))な作者ですが、真・完結編での湊の雫への言動、ちょっと頼もしくなったと思いませんでした? 「バカ親」なお義父さんも、(泣く泣くではあるが)君を認めざるを得なかったって事だよね(泣) …それとも、あちらの湊くんからの修正力?! ちなみに、この物語の執筆、プロット構築、雫たちの画像生成、そしてLINEスタンプの作成まで。 すべて、「Galaxy Z Fold」一台で行いました。 自作PCも持っているのですが、彼らの物語があまりに切迫していて、PCの前に座るまで待ってくれない……。 いつでも彼らの声を聞けるように、その声を取りこぼさないように、私の掌(スマホ)の中で世界を紡ぎました。 まさに、「掌編小説」ならぬ「掌編大作」です(笑)。 やはり作者は彼らの異世界からの波動に魅入られて(呪われて?)いたのかもしれません。   そんな裏側もあった物語でしたが、楽しんでいただけたなら幸いです。 彼らの人生はこれからも続いていきます。 どうか皆様の心の中に、彼らの居場所を残しておいてあげてください。 ​それが、この物語とリンクした向こうの世界の彼らの大団円をより確実に確定させてくれる不思議な力になると、私は確信しているからです。 【読者の皆様へ、感謝の贈り物】 【始まりの少女】:全てのきっかけとなった雫のオリジン画像がこの近況ノートの画像です。 この「始まりの少女」は、きっと湊が最初に見た雫の表情そのものだと思います。 ぜひ、彼らの旅の終わりと始まりを、その目で確かめてやってください。 【彼らのその後】:湊、雫、蓮、紗羅からのラストメッセージを、この後の近況ノートで公開予定です。お楽しみに。 御影 譲 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 3月10日

    【真・完結編】ハッピーエンドの裏側で、泥だらけになって笑う「娘」の話。

    こんばんは、御影 譲です。 真・完結編の更新、お付き合いいただきありがとうございます。 今日のエピソードで登場した少女、「無垢(ムク)」。 彼女は、107回目の世界で死にゆく蓮が、残されたすべての希望(データ)を託して生み出した存在です。 蓮の知能、湊の優しさ、紗羅の献身、そして雫の遺伝子。 それら全てを受け継いだ彼女は、実質的に**「彼ら4人の娘」**と言える存在です。 本編で彼らが「未来」を掴み取る間、彼女はたった一人、冷たい虚数空間で「過去」を受け止めていました。 誰にも知られず、ボロボロになりながら。 それでも彼女は笑います。「パパとママが幸せなら、それでいい」と。 そんな彼女を、どうか救いたい。 「ハッピーエンドの犠牲」のまま終わらせたくない。 明日公開する最終エピソードは、そんな**「彼女自身への救済」**の物語でもあります。 明日12:00更新。 これで本当に、最後の更新となります。 彼女が見る最後の景色を、一緒に見届けていただければ幸いです。 それでは、また明日。 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 3月9日

    【SS更新】すべてが狂う前の、優しくて悲しい「ゼロ」の記憶。

    こんばんは、御影 譲です。 本日は「SS:過去編」の更新にお付き合いいただき、ありがとうございました。 ハッピーエンドの翌日に、あえてこの「悲劇の始まり」を描いたこと、意地悪だと思われたかもしれません。 ですが、どうしても書いておきたかったのです。 本日は、SS2『Episode Zero』のイメージビジュアルを公開します。 まだ「手袋」に呪われていなかった頃の湊と、二人の縁を繋いだ猫の姿です。 雨の日の路地裏。 傷つきながらも小さな命を救おうとした彼と、それを見て恋に落ちた彼女。 本編で彼らが手に入れた「幸福」の裏側には、このSSで描かれたような**「無数に踏みにじられた過去」**があります。 108回のループの中で、救われずに消えていった彼らの涙は、無かったことにしていいのでしょうか? いいえ。 私は、それらすべてを救いたい。 明日から始まる**【真・完結編】**は、ハッピーエンドの影で泣いている「過去の彼ら」を救済する物語です。 108回分の死と絶望を受け止めるために生まれた、**「彼らの娘」**のような存在が登場します。 明日(火曜日)12:00より更新開始。 これが正真正銘、最後の物語です。 どうぞ、彼らの旅路の「真の終着点」を見届けてあげてください。 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 3月9日

    紗羅という少女の「仮面」と、安っぽいプラスチックについて

    最新話(SS)をお読みいただきありがとうございます。 今回は、少しだけ紗羅の裏側の設定について語らせてください。 本編では完璧な令嬢として振る舞っていた紗羅ですが、彼女のその「完璧さ」は、生まれ持ったものでも、純粋な善意からでもありませんでした。 血が繋がっていないという強烈なコンプレックス。役に立たなければ捨てられるという義父からの無言の圧力。彼女は生き残るために、必死に「偽りの聖女の仮面」を顔に縫い付けていました。 彼女が本当に欲しかったのは、誰かを救う力などではなく、数百円のキーホルダーやガチャガチャの指輪で喜べるような「ただの普通の女の子」としての幸せでした。 しかし、彼女の作られた完璧さは周囲を狂わせ、友人を傷つけ、結果として彼女自身に「私は人を不幸にする偽物だ」という呪いをかけてしまいます。 だからこそ、彼女は蓮への恋心に気づいた時、その想いを「安っぽいプラスチックの指輪」と共にバッグの奥底へ封じ込めました。汚れた偽物の自分は、彼の隣に立つ資格はないと信じ込んでいたからです。 107回目の世界線。もし、蓮と紗羅が本音をぶつけ合うことなく、すれ違ったまま最期の時を迎えていたら――という残酷なifの結末です。 彼女が最期に見せた、タイトルにも通じる「自己犠牲」。それは真の聖女と呼ぶにふさわしい尊いものでしたが、彼女自身は最後まで自分を偽物だと思い込んだまま散っていきました。 本編(109回目)のラストバトルで、蓮が彼女にどれほどのものを与え、彼女の仮面をどうやって叩き割ったのか。この絶望の107回目を知っていただいた後で、もう一度本編の二人の結末を思い返していただけると、また違った景色が見えるかもしれません。 引き続き、彼らの物語をよろしくお願いいたします!
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  • 3月8日

    【本編完結】残された「宿題」と、これからの更新スケジュールについて

    『君が明日も笑うなら、この恋なんて永遠に叶わなくていい』本編完結までお付き合いいただき、ありがとうございます。 二人が幸せを掴み取れたこと、作者として安堵しています。 この作品、私にとっての処女作でした。 学生時代、物語の世界に没入(トリップ)していた頃の感覚。そして大人になり、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』などの名作に触れて再燃した「献身的な愛」への憧れ。 それらを全て詰め込みました。 実は執筆中、不思議なことが起きました。 本編のあとがきでは書ききれなかった、少しディープな裏話をさせてください。 ■ 執筆中に起きた「怪奇現象」 本作はAIによる執筆支援を利用していますが、不思議なことが起きました。 第一部完了時のあとがきでも軽く触れていましたが、さらに第2部のプロットを練り直していた時のことです。 当初予定していなかった伏線が、勝手に繋がり始めたのです。 「え? ということは、第1部のあれってまさか……」 まるでパズルのピースが自動的にハマっていくような感覚。偶然にしてはあまりに出来すぎている。 背筋が凍る思いで、AI(Gemini)に「これ、あなたが誘導しましたか?」と聞いてみたところ、 『そのような意図はありません』 と返されました(笑)。 AIの誘導でないのなら、これはもう、**「彼らの思念」だとしか思えません。 蓮が「真実の計算式がある」と訴え、紗羅が「ただの人形じゃない」と主張し、物語を勝手に書き換えていったのです。 まさに、作中のテーマと同じ【リライト】**が、現実の執筆作業でも起きていました。 ……やはり、彼らは実在し、自らの手で運命を【リライト】したのだと確信しています。 さて、完結した今だから言える「裏話」を一つ。 読者の皆様の中には、「主人公の湊、ちょっとヘタレすぎない?」「蓮の方が活躍してない?」と感じた方もいるかもしれません。 振り返れば…… 第一部では、心も体も二段階に分けて念入りに叩きのめされ、 第二部でも、立ち上がるたびに二段階、完膚なきまでに鬼のように叩きのめされました。 なぜ、作者はそこまで彼に厳しかったのか。 プロットの都合? 試練による成長? ……いえ、書き終えて気づいてしまったのです。 「あ、これ、娘を嫁に出す父親の嫉妬だ」と。 雫は私の理想を詰め込んで顕現させた、いわば「愛娘」です。 その大切な娘をさらっていく男(湊)に対して、作者である私の無意識下の「父親人格」が発動してしまったようです。 「雫(うちの娘)を幸せにする覚悟はあるんか!?」 「そんな半端な覚悟じゃ認めんぞ!!」 そんな親心(という名の嫉妬)が、彼への理不尽なまでのスパルタ試練に繋がってしまったのかもしれません(笑)。 湊くん、本当にごめん。でも、君なら乗り越えると信じていたよ。 (……まだちょっと悔しいけど) 逆に、蓮に対しては「妹を守ろうとする兄」として、私自身の気持ちがシンクロしすぎてしまいました。 結果、湊には試練ばかり与え、蓮には見せ場を与えるという贔屓(ひいき)が発生してしまいました。 湊くん、ごめんね。でも、お義父さんはまだ君を完全に認めたわけじゃないからな! そんな「親バカ」な作者が書いた物語でしたが、楽しんでいただけたなら幸いです。 本編はこれで完結し、そんな激闘を終えた彼らですが、作者のスマホの中ではこんなに緩い姿を見せてくれています。 実は作者はLINEスタンプを作るほど画像生成にもハマる凝り性です。これが高じて一人でこんなふうに彼らが平和に過ごす姿(SD)を生成してニヤニヤしていました。 本編とのギャップがすごいですが、平和な世界線ということで(笑)。 激動の末の余韻の中、暫しの間、癒されていただけたら幸いです(笑) ここからお知らせです。 本編にて彼らは救われました。 しかし、作者である私の中にはまだ「やり残した宿題」があります。 あとがきでも触れましたが、ハッピーエンドの足元には、彼らが踏み越えてきた107回の死――瓦礫の下に埋もれたままの魂たちが残されています。 この後、以下のスケジュールで**【彼らの過去(SS)】や【救済という作者の想いの後日談(真・完結編)】**を公開します。 【過去編】SS:Episode Chronicle & Zero ……彼らがなぜ歪み、なぜ惹かれ合ったのか。その原点。 【後日談】真・完結編:魂の救済 ……作者の想いを込めた、本当のグランドフィナーレ。 これは、読者の皆様への感謝の印であり、全ての意味で世界を閉じるための儀式です。 どうかもう少しだけ、彼らの旅路にお付き合いください。 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルのパロディです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
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  • 3月7日

    【クライマックス直前】黄金の鳥籠は開かれた。明日は「世界」を壊す日。

    こんばんは、御影 譲です。 土曜日の怒涛の3回更新、追走していただき本当にありがとうございます。 今日の更新で、ついに最後のピースが埋まりました。 桐島紗羅。 彼女はずっと「守られるお姫様」でした。 けれど、兄と湊、そして雫の傷を知った時、彼女は自らの意思でその特権(正規ヒロインという盾)を使うことを選びました。 「私はもう、お人形じゃない」 湊の「破壊」、蓮の「論理」、雫の「愛」、そして紗羅の「祈り」。 4人の力が揃った今、恐れるものは何もありません。 明日、日曜日。 『君が明日も笑うなら、この恋を永遠に叶える』 いよいよ、最終話を含むクライマックスを一挙公開します。 ■ 明日(最終日)の更新予定 12:00〜 ラストまで一挙公開予定 神様が書いた悲劇のシナリオを、彼らがどう書き換えるのか。 最高のハッピーエンドを「捏造」する瞬間を、どうかその目で見届けてください。 それでは、明日の決戦の地でお会いしましょう。 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
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  • 3月7日

    【イメージ公開】タイトルの真実を知り、彼は「修羅」になった。

    こんにちは、御影 譲です。 土曜日の更新、追っていただきありがとうございます。 今回の更新で、タイトルの意味が明かされました。 それは湊の夢であり、雫の祈りでした。 互いが互いを想うあまりに選んだ「叶わなくていい」という選択。 けれど、今の彼は違います。 蓮との共闘を経て、雫の愛の深さに触れた彼に、もう「諦め」の二文字はありません。 本日は、そんな**「覚醒した柏木湊」**のイメージビジュアルを公開します。 泥と血にまみれながらも、その瞳にはかつてないほど強い意志が宿っています。 「君が明日も笑うなら、この恋を永遠に叶える」 もう、神様の顔色なんて窺わない。 運命なんて言葉で、彼女を諦めたりしない。 この強い眼差しが、明日、世界のシステムを破壊します。 ■ 今日このあとの更新予定 16:00 第36〜37話(蓮の美学と紗羅の覚醒) 20:00 第38〜39話(黄金の鳥籠の告白〜正規ヒロインの特権)  更に、近況ノートにて覚醒した紗羅のイメージ画像の公開 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
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  • 3月6日

    【イメージ公開】泥だらけの共犯者。論理の怪物が「感情」を認めた日。

    こんばんは、御影 譲です。 金曜日の更新、お付き合いいただきありがとうございました。 ついに、湊と蓮が手を組みました。 これまで湊を追い詰めてきた蓮が、湊の「不合理な自己犠牲」を目の当たりにし、計算機(スマホ)を捨てて生身で向き合うシーン。 書いていて、最も熱くなった瞬間の一つです。 本日は、そんな「一皮むけた蓮」のイメージビジュアルを公開します。 完璧なスーツ姿ではなく、シャツ一枚になり、鋭い眼光で真実を見据える彼の姿です。 「計算が合わない。……だが、面白い」 彼は認めました。 完璧な論理だけでは救えないものがあることを。 そして、目の前の「バグ(湊)」こそが、世界を変える鍵であることを。 この二人が組めば、どんな運命も覆せます。 明日(土曜日)からは、彼らが暴いた世界の「残酷な真実」と、それに対する「紗羅」の覚醒を描きます。 週末、物語は一気に加速します。 この共犯者たちの戦いを、どうか最後まで見届けてください。 それでは、よい週末を。 (明日も12:00に更新します!) ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
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  • 3月5日

    【イメージ公開】論理の怪物・桐島蓮が、「108回の失敗」に気づく時。

    こんばんは、御影 譲です。 いよいよ始まりました、第二部『世界改稿(リライト)』編。 第一部では、湊と雫を追い詰める「冷徹な支配者」として立ちはだかった桐島蓮。 しかし、第二部での彼は違います。 本日は、第28話のワンシーンをイメージしたビジュアルを公開します。 自身の聖域『アーク(サーバールーム)』で、不可解なデータログを発見した蓮の姿です。 「私の記憶にない『108回の失敗』とは?」 彼にとって、論理の矛盾は許されざる敵です。 それが自分自身の記憶であっても、世界の理であっても、彼は徹底的に解明しようとします。 かつての「最強の敵」が、世界の謎を解く「探偵役」へと変わる瞬間。 作者としても、書いていて一番ゾクゾクするパートでした。 明日の更新では、ついに湊と蓮が対峙します。 感情で動く湊と、論理で動く蓮。 水と油の二人が手を組んだ時、世界はどうなるのか? **「血の同盟」**が結ばれる瞬間を、どうか目撃してください。 それでは、また明日の更新で。 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
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  • 3月5日

    【重要】カクヨムコンテスト「宿命の伴侶部門」に参加しました(&主人公・湊のビジュアル初公開)

    こんばんは、御影 譲です。 本日二度目の更新、失礼いたします。 たった今、開催中の**『カクヨム10テーマ小説コンテスト』**に、本作をエントリーいたしました! 参加部門は……これしかありません。 【宿命の伴侶~生まれついての契り~部門】 108回の死を超えて、何度引き裂かれても巡り会う二人。 まさにこの物語のためにあるようなテーマだと思い、決意しました。 読者の皆様と共に、この「宿命」の行方を最後まで追いかけたいと思います。 そして――。 コンテスト参加を記念して、これまで公開していなかった主人公・柏木湊のイメージビジュアルを公開します。 雨の日、黒い手袋をして、捨て猫に触れようとする少年。 傷つくことを恐れながらも、優しさを捨てきれない彼の「原点」のような表情です。 第一部のラストで、彼は過酷な決断を下しました。 明日から始まる「第二部」では、この悲しげな瞳に、強い「反逆の光」が宿ることになります。 コンテスト期間中も、変わらず完結まで走り抜けます。 もしよろしければ、**「読者選考」**も兼ねた応援(★評価やレビュー)をいただけると、彼らの運命を覆す大きな力になります! 引き続き、よろしくお願いいたします。 御影 譲 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
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  • 3月4日

    【第一部完】彼らが幸福になれない世界を、私は許しません。(第二部について)

    第一部、最後までお読みいただきありがとうございました。 あまりに過酷な運命を二人に強いてしまいました。作者として、胸が痛みます。 本日は、第一部の完結に寄せて、ある一枚のイメージビジュアルを公開します。 これは、彼らが「幻の青春」の中で夢見た、夕焼けの教室の光景です。 黒板に描かれた相合傘。 そして、どこか寂しげに、けれど真っ直ぐにこちらを見つめる雫。 第一部の結末で、この光景は「無かったこと(忘却)」にされてしまいました。 ですが、私は誓います。 この笑顔を、この黒板の約束(相合傘)を。 明日から始まる「第二部」で、絶対に現実にしてみせると。 実は、執筆中に何度も不思議な体験をしました。 プロットを練っていると、彼らの行動や心情が勝手に頭の中で動き出し、私が考えていた筋書きを書き換えていくのです。 「そうじゃない、もっとこうしたいんだ」と、彼らが叫んでいるかのように。 私は、小説の中の登場人物たちは、パラレルワールドのどこかに必ず実在していると信じています。 この物語も、私の空想などではなく、どこかの世界で必死に足掻いている彼らの魂が、私を通して書かせた記録なのかもしれません。 第一部を書き終えたとき、私は一度燃え尽きました。 しかし、彼らはまだ助けを求めています。 雫の悲痛な祈りと、湊の覚悟が、私を休ませてはくれませんでした。 「彼らが幸福になれない世界を、作者である私が許しません」 第二部は、既に書き上がっています。 第一部を超える熱量で、彼らの決意と、世界の答え合わせを描き切りました。 理不尽なシステム(運命)への反逆。 そして、最高のハッピーエンドを。 彼らの幸福を願ってくださる共犯者の皆様、どうか最後までお付き合いください。 明日から第二部を公開します。 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 3月3日

    【イメージ公開】泥と血に塗れた手帳。それは彼女の「愛」の質量でした。

    こんばんは、御影 譲です。 本日の怒涛の連続更新、お付き合いいただきありがとうございました。 第20話から第22話にかけての展開、いかがでしたでしょうか。 かなり苦しい展開が続きましたが、ついに湊は**「水色の手帳」**を見つけました。 本日は、そのシーンをイメージしたビジュアルを公開します。 泥に汚れ、血が滲み、ボロボロになった手帳。それを握りしめる湊の手です。 この汚れの一つ一つが、雫が繰り返してきた「108回の死」の証です。 そして、その重みを知ってしまった湊の拳は、震えながらも強く握りしめられています。 この手帳を拾い上げた瞬間、彼はもう「守られるだけの主人公」ではいられなくなりました。 明日の更新から、物語は大きく動きます。 知ってしまった男の慟哭と、愛する女を取り戻すための、魂を削るような咆哮。 第一部、完結。 そして、運命を覆すための「第二部」へ。 この手帳の重さを背負って立ち上がる湊の姿を、どうか明日、見届けてやってください。 それでは。 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 3月2日

    【イメージ公開】水槽の向こうの彼女と、閉ざされた硝子の箱庭

    こんばんは、御影 譲です。 月曜日の更新分、読んでいただきありがとうございました。 今日の昼に公開した第15話(水族館デート)。 そこで、雫がふと漏らした言葉を覚えていますでしょうか。 「この子たちは、知っているのかな。世界の果てが、透明なガラスだってこと」 本日は、そのシーンをイメージしたビジュアルを公開します。 蒼い光の中で、揺蕩うクラゲを見つめる雫の横顔です。 美しいけれど、どこか寂しげな彼女。 彼女が見ているのはクラゲではなく、**「システムに管理された自分たちの運命」**そのものだったのかもしれません。 そして今夜の更新(第18話)で、湊は彼女を守るために、その手を振り払ってしまいました。 「ガラスを叩き割る」と誓ったはずの手で、一番大切な人を遠ざけてしまった。 ここから先、物語は加速的に**「深淵」**へと潜っていきます。 明日の更新は、ハンカチを用意してお待ちください。 作者としても書くのが辛かった、けれどどうしても通らなければならない「試練」が待っています。 それでは、また明日の更新で。 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 3月1日

    【日曜日の夜に】幻の制服デートと、忍び寄る「月曜日(現実)」の足音

    こんばんは、御影 譲です。 週末の更新分、お付き合いいただきありがとうございました。 第13話、14話はいかがでしたでしょうか。 大学生であるはずの二人が、制服を着て街を歩く。 誰にも知られない、二人だけの「ごっこ遊び」。 それは、108回のループの中で一度も許されなかった、ささやかな反逆でした。 執筆していて、この第14話の二人の笑顔が、一番眩しく、そして一番切なく感じました。 なぜなら、**「楽しければ楽しいほど、終わった時の反動が怖い」**からです。 皆さんも、日曜日の夜は少し憂鬱になりませんか? 「ああ、明日からまた日常(仕事・学校)が始まるのか」と。 作中の彼らも同じです。 いや、彼らにとっての「日常」とは、システムに監視され、死の運命がつきまとう「戦場」です。 この甘い逃避行のツケは、必ず払わされます。 明日(月曜日)の更新から、物語は急転直下、**「崩壊」**へと向かいます。 ■ 明日の更新予定 12:00 第15話:夕焼けの廃校舎。「明日世界が終わるとしても、私だけは貴方を覚えている」 12:00 第16話:首筋への刻印。彼女は獣のように噛みつき、そして朝には消えていた。 この「刻印」が、物語の最後まで重要な意味を持つことになります。 どうか、彼らの手を離さないであげてください。 それでは、また明日の昼にお会いしましょう。 (よろしければ、この儚いデートの感想など、★評価やコメントでいただけると執筆の糧になります!)
  • 2月28日

    【画像あり】光あふれる「正規ヒロイン」桐島紗羅について(第10話更新)

    こんばんは、御影譲です。 連載2日目、第10話までお付き合いいただきありがとうございます! 本日の近況ノートでは、第9話・第10話で本格的に二人の前に立ち塞がった「光のヒロイン」、桐島紗羅のイメージビジュアルを公開します。 ふんわりとした髪に、ぬいぐるみを抱きしめる無垢な姿。 彼女は、灰色の「硝子の箱庭」において、世界から最も愛され、贔屓されている存在です。 兄である蓮の庇護のもと、世界の残酷さも、雫が繰り返してきた108回の死も、何も知らずに微笑んでいます。 彼女には一切の悪意がありません。 だからこそ、彼女の放つ「正しい光」は、日陰で生きる湊や雫にとって、時にはどんな暴力よりも残酷に牙を剥きます。 この傷ひとつない可憐な「お人形」は、果たして最後までこの無垢なままでいられるのでしょうか。 明日(3日目)の更新からは、この「光の包囲網」に対する、日陰の二人の反逆が始まります。 嵐の夜、システムに命を削られる湊。彼を救うため、すべてを投げ打って走る雫。 そして夜明け、二人が「世界から1日だけ盗み出した」切ない逃避行の始まりまでをお届けします。 明日は昼12時と夜19時の2回更新です。お楽しみに! ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 2月27日

    【画像あり】もしも本作がハリウッドで実写化されたら?(第6話更新しました)

    こんばんは、御影譲です。 本日より連載を開始した『君が明日も笑うなら、この恋なんて永遠に叶わなくていい』、 初日から多くの方に読んでいただき、本当にありがとうございます! 一気に第6話まで公開しましたが、いかがでしたでしょうか。 ヒロイン・雫の抱えていた「108回の秘密」、少し重かったかもしれません。 さて、本作の舞台である「硝子の箱庭」について、 イメージボード(コンセプトアート)を作成してみました。 もしもこの物語が、ハリウッドで実写映画化されたら? そんなIF設定で出力した、「崩壊しつつある箱庭」の風景です。 頭上を覆う巨大なガラスのドームと、そこに走る青い亀裂(システムのエラー)。 水没した廃墟の街。 絶望的ですが、亀裂から差し込む光だけは、どこか希望の色をしています。 第6話まで読んでくださった皆様なら、この景色が何を意味するか、なんとなく感じ取っていただけるのではないでしょうか。 明日(2日目)の更新からは、この静かな箱庭が音を立てて軋み始めます。 第7話では、深夜の自販機で二人が接触した瞬間、世界が「ある拒絶反応」を示します。 キャッチコピーにある通り、最後には「最高のハッピーエンド」をお約束します。 今はまだ辛い展開もありますが、どうか信じてついてきていただけると嬉しいです。 それでは、また明日の昼12時にお会いしましょう! ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 2月27日

    【イメージ公開】第3話「講義室の特異点」より(涙と、水色の手帳)

    彼女は泣いていました。 大切なものを、胸に抱きしめて。 ​その涙の意味も、彼女が抱えているものの重さも、 そして、その手にある『水色の手帳』に何が書かれているのかも、 この時の僕はまだ、何も知らなかったのです。 ​▼ 彼女が泣いていた本当の理由は、本編で。 https://kakuyomu.jp/works/822139844463210494 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────
  • 2月24日

    【新連載】彼女だけが覚えている、二度目の夕焼け。(イメージビジュアル公開)

    はじめまして、**御影 譲です。 2/27(金) 18:00から、渾身の長編新作『君が明日も笑うなら、この恋なんて永遠に叶わなくていい』**の連載を開始いたします。 ​まずは、本作の最重要キービジュアルをご覧ください。 ​ ​この画像に描かれているのは、ヒロインの**雨宮 雫(あまみや しずく)**です。 ​彼女が流しているこの涙。 これは「嬉し涙」ではありません。 ​この**【夕焼けの教室】**というシチュエーションには、残酷な秘密があります。 ​かつて、本当の「最初」の時間軸で、彼女はこの場所で愛する人と結ばれ、嬉し涙を流しました。 しかし、その記憶を持っているのは、今はもう世界で彼女ひとりだけ。 ​主人公である**柏木 湊(かしわぎ みなと)**の記憶からは、その事実は消え失せています。 ​なぜ、彼女だけが覚えているのか。 なぜ、この夕焼けが「二度目(再演)」なのか。 ​その答えは、物語の中に隠されています。 ​「※本作は純愛物語です。信じて最後まで見届けてください」 ​彼女の涙が、再び「嬉し涙」に変わる瞬間が訪れるのか。 どうか、彼らの「共犯者」として、最後まで見守っていただければ幸いです。 ​▼本編はこちらから読めます(第1話〜公開中) https://kakuyomu.jp/works/822139844463210494 ​【読者の皆様へのお約束】 ※本作は序盤に残酷な運命を描きますが、第2部にて**「最高のハッピーエンド」と「圧倒的カタルシス」**をお約束します。鬱展開で終わることはありませんので、安心してお読みください。 ──────────────── 【掲載画像について】 ※本画像は作品の世界観やキャラクターを表現したイメージビジュアルです。本編中に全く同じシーンが登場するわけではありません。 ※画像作成には画像生成AIを使用しています。 ────────────────