• 現代ドラマ

完全版キャラクター設定集⑤

玖珂 五十鈴(くが いすず)
「毒には毒を。……葵、あんたが死神になるなら、私はその鎌を研ぐ砥石になりましょう」

基本プロフィール
年齢:60代前半
職業:厚生労働省 麻薬取締部 部長
キャストイメージ:夏目雅子(現代に存命であれば、というイメージ)

仕立ての良いネイビースーツを凛と着こなし、静かな口調で部下を導く女性幹部。威圧感で人を従わせるのではなく、その揺るぎない信念によって組織をまとめ上げる。

人物像
玖珂は、組織よりも「現場」と「人」を信じる指揮官である。
法と規律を重んじながらも、現実には綺麗事だけでは巨悪と戦えないことを誰よりも理解している。だからこそ、自らは最後の責任を負う覚悟を決め、部下には前を向いて戦うことだけを求める。
その姿は、母のような優しさと、指揮官としての厳しさを併せ持っている。

過去
長年にわたり麻薬取締部の第一線で数多くの事件を指揮してきた。
薬物犯罪によって壊されていく人生を数え切れないほど目の当たりにし、「誰かが責任を負わなければ、この国は守れない」という信念を抱くようになる。
七瀬葵の過去や苦悩も深く理解しており、彼女の危うさを知った上で、その能力を信じ続けた。

信念
玖珂の信条は、とてもシンプルである。
「責任は上司が負うもの。」
部下が安心して職務を全うできる環境を作ることこそ、管理職の役目だと考えている。だからこそ、自分の立場や名誉を失うことを恐れない。
守るべきものが守れるなら、その代償は自分一人が背負えばいい。

指揮官としての哲学

葵の捜査手法には危うさがあることを理解しながらも、その目的が薬物犯罪の根絶であることを信じていた。違法行為を称賛していたわけではない。それでも、現場の覚悟を知る者として、最後まで彼女を孤立させなかった。
部下を信じ、最後の責任だけは自分が負う。それが玖珂の指揮官としての矜持だった。

人間関係
七瀬葵
直属の部下。能力を高く評価すると同時に、その危うい生き方を誰よりも案じていた。
上司と部下である以前に、一人の人間として葵の人生を見守り続けた。

神崎志保
立場も価値観も異なる女性。
志保が「個人を守るために闇を歩く」のに対し、玖珂は「組織と社会を守るために責任を背負う」。
方法は違っても、大切なものを守る覚悟という点では共通している。

真境名竜樹
組織は違えど、「現場を守る」という信念を共有する同志。互いに多くを語ることはないが、その覚悟を理解し合っている。

物語での役割
本作において玖珂は、「責任」を象徴する存在である。
菜々星が命を救い、葵が真実を運び、志保が社会を動かす。そのすべての行動に対し、「最後の責任は私が負う」と言い切れる唯一の人物である。
事件解決後、自ら辞職することで部下を守り抜いた姿は、本作における「大人の覚悟」を体現している。

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