• 現代ドラマ

完全版キャラクター設定集②

七瀬 葵(ななせ あおい)
「執念のみで闇を歩き続けた、死神」

基本プロフィール
年齢:40代
職業:厚生労働省 麻薬取締官(マトリ)
婚歴:バツイチ
キャストイメージ:中谷美紀

街の闇を追い続ける麻薬取締官。
長年にわたる潜入捜査と過酷な人生によって、かつての面影を失い、「死神」と恐れられる存在となった。

人物像
葵は、自らの命よりも「真実」と「正義」を優先する女性である。
薬物犯罪によって人生を奪われた人々を数え切れないほど見てきた彼女は、「薬物を絶対に許さない」という信念だけを支えに生き続けてきた。その執念は時に法さえ越え、「正義」と「狂気」の境界線を歩むことになる。

原点――立花蒼
大学時代、葵には立花蒼(たちばな あおい)という親友がいた。同じ「アオイ」という名前を持つ二人は、「ナナちゃん」「タッコ」と呼び合うほど親しい間柄であり、立花蒼は太陽のように明るく、人を笑顔にする女性だった。
しかし彼女は、悪意ある男に騙され、違法薬物に依存させられる。心も身体も蝕まれ、自分が自分ではなくなっていく恐怖に耐えられなくなった末、葵の目の前で自ら命を絶った。
葵はその死を止めることができなかった。その日、立花蒼が遺した一本の万年筆は、葵が生涯持ち歩く形見となる。
葵が薬物犯罪を絶対に許さない理由は、法律や職務ではない。
「もう二度と、タッコのような人間を生み出さない」
その誓いこそが、彼女を麻薬取締官へと導き、「死神」と呼ばれるほど危険な潜入捜査へ身を投じる原点となった。

過去
若き日、海外での合同捜査中に空港爆破テロへ巻き込まれ、瀕死の重傷を負う。帰国直前だった外科医・青井菜々星の懸命な救命処置によって奇跡的に命を取り留めた。しかし、菜々星はその壮絶な出来事を記憶の奥へ封じ込める。
一方の葵は、自分を救った「死んだような目をした女医」の姿を、生涯忘れることはなかった。

信念
葵にとって正義とは、法を守ることだけではない。
誰かが泥を被らなければ救えない命があるのなら、その泥は自分が背負えばいい。
彼女はそう信じ、自らの命さえ証拠を運ぶための器として差し出す覚悟を決めていた。その生き方は英雄ではなく、誰にも理解されない孤独な戦いだった。

捜査スタイル
潜入・情報収集・心理戦を得意とする現場型捜査官。
目的達成のためには危険も厭わず、時には法の一線を越える決断も下す。その姿勢は組織内でも賛否が分かれ、多くの同僚から恐れられながらも、一部の上司や協力者からは深い信頼を寄せられていた。

人間関係
青井菜々星
自分の命を救ってくれた恩人。
菜々星が「生」を象徴する存在なら、葵は「死」を受け入れようとしていた存在。二人の再会によって、止まっていた時間が再び動き始める。

神崎志保
菜々星を守るマネージャー。
当初は互いに警戒していたが、志保は葵の覚悟を見抜き、その意志を未来へ繋ぐために動く。

緑川星奈
菜々星を支える麻酔科医。
直接言葉を交わす場面は多くないが、命を繋ぐオペにおいて重要な役割を担った。

玖珂五十鈴
直属の上司。誰よりも葵の危うさを理解し、それでも彼女の信念を尊重し続けた。

真境名竜樹
立場は違えど、現場で命を懸ける者同士。互いに多くを語らずとも、その覚悟を理解し合う存在だった。

物語での役割
本作における「死」を象徴する存在。彼女は死を望んでいたわけではない。
「自分が死んでも、この事件だけは終わらせる」
その覚悟を決めていただけだった。菜々星との再会を通して、自らの命にも意味があることを知り、「死を厭わぬ者」から「生きようとする者」へと変化していく。

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