昨今の技術の進化で、
生身の人間が描いた(あるいは書いた)ものか、
ほぼ判別がつかなくなってきたからこその問題ですよね。
イラスト界隈でも、以前から取り沙汰されてましたが、
私も、生成AIの台頭でデジタル絵を描くのを辞めたクチなので、正直、苦々しく思う部分もあります。
楽しく盛り上がる一種のコミュニケーションツールであることは間違いないし、
AI自体を悪様にいう気は微塵もないんですが、
コンテスト等の企画をまる潰しにしてしまう事態は、本当に残念でなりませんね……。
自作する地力がないのに、企画や応募系のイベントに投稿してしまう方々の心理は、
多分、ワタクシには一生理解できません。
(応募とか関係なしに、好きなものを好きなように書き殴って、webを個人のフリー展示場や図書館にして満足している趣味丸出しの人間なので)
で、ふと振り返って、いつ頃デジタルイラストを描くの辞めちゃったのか遡ってみたら、
2022年時点を最後に、ぱったり描かなくなってました。
イラストを掲載してた個人サイトも全部丸ごと消してしまったのですが、
奇跡的に、カクヨムの近況に載せてた寅年の年賀が残ってました。
↓【お年賀公開】あけましておめでとうございます ↓
https://kakuyomu.jp/users/Planet-Eyes_03623/news/16816927859504109762これも、現在だと生成AIだと思われちゃうんだろうな。
ハガキサイズ一枚仕上げるのに、
原始的にちまちま描き込んでいったので、トータルで三日間はかかったやつです。
一応、10代の頃に絵画の基本的な基礎(美術史含む)は抑えましたが(今思えば、先生に恵まれてた)、
どれだけ模写しても到達できないのが、オリジナルの強みだな……と痛感したものです。
それを、さ。
生成AIで簡単にゴッホやシーレ始め著名な画家もどき(最近は某夢の国やジブリなんかも散々食われてますよね)なんかを吐き出して、
しれっと◯◯風のスケッチとかお出しされると、
すごーくモヤる自分がいるのですよ(苦笑い)
そのAIデータの元になったのは、
他の誰かの努力の結晶だろうがよって思いが、
どうしても心の底に蔓延ってしまうので。
-----
俳句や短歌も、だいぶ被害を被ってるみたいですが、
俳句はともかく(個人的に、俳句は究極のロジックを駆使した言葉の集約美だと思っているので)、
理論詰でAIさんに吐き出してもらうことも、あるいはできるのかなぁと思っちゃったりするのですが、
短歌は基本的に、暗号文化の中で開花した意思疎通の手法の一つだと認識しているので、
字面そのままで読めない面白さを楽しむものだと思っているのです(※個人の意見です)
AIさんが、詠み手としてそこまで突き詰めてきたら、
多分、現在地球上にいる生身の人間は、
誰一人として太刀打ちできなくなるだろうなあ……と、
思ったり、思わなかったり、ラジバンダリ。