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エピソード③まで書いてみて

もし私のユーザーページを開いてわざわざ近況ノートまで覗いてくださる方がいるとするのならば、それはなんとありがたいことでしょうか。心から感謝いたします。
いま私は、昨年末頃から書き始めた葉隠泥治郎という主人公が登場するミステリを連作で書いています。

エピソード①を書いたキッカケは極めて単純で、コミックマーケットの開場待ちの時間があまりにも暇だったらからです。そこで、中学生が授業中にテロリスト襲撃を妄想するように、コミケ会場の殺人事件を妄想しました。それで、暇だったので葉隠泥治郎という主人公をでっちあげて探偵小説風にしてみたのです。
そういう状況で書いたので、ミステリとしてはお粗末です。トリックも陳腐でありふれている上、伏線も何も無いわけですから読者は推理のしようがありません。
しかし、主人公は遠くから断片的な情報で真実に迫る安楽椅子探偵ぶりを発揮しています。私は安楽椅子探偵が好きです。なんか推理した感もあって、悪くありません。これはまあこれで、なんちゃって探偵小説として、アリなんじゃないかと思っています。

そこで満足していたわけですが、葉隠というキャラクターを好きになったのでしょう。お正月休みの間にもう1話くらい書いてみようと考えました。
トリックは、昔友達の家で麻雀をした時に「いま俺がこうしたらアイツを殺せるな」と考えたものを流用しました。これまたお粗末なトリックですが、考えついたのが5年近く前で、何かとふと思い出すタイミングがあったため、おかしな方向に熟成されています。具体的には、伏線とか、人間関係とかコンビニの誘い方とか、そーいうあたりですね。
したがって、エピソード②はエピソード①よりも伏線らしい伏線があり、葉隠も直接事件に関わるような、エピソード①と比べると派手な物語になりました。もっとも、舞台の派手さで言えば、コミケ会場と四畳半では前者の方が派手なんですが。
ですからミステリとして考えた場合、アマチュアがザッと手早く書いた続編、それも短編にしては、悪くないと思っています。少なくともエピソード①よりは。
でも今度は葉隠らしさが無いですね。葉隠には、もっと事件から遠い場所にいて欲しいわけです。それで、無責任にテキトーなことを言ってもらい、それが核心をついていて欲しい。巧妙な伏線とかアッと驚く謎解きなんかは不要です。

エピソード③はその精神で書きました。
うーん、今度は地味すぎたのかな。エピソード①のようなバランス感覚は難しい。

たぶん、一番力が入っているのは②で、でも一番気に入っているのは①で、③は頑張ってこさえた感が否めませんね。

お正月も終わり、そろそろ時間が取れなさそうです。更新頻度が落ちます。
なんだかんだエピソード②執筆開始からほぼ毎日更新できて幸せでした。
エピソード④も③の途中にモヤモヤと浮かび出したので、少しずつ更新するつもりです。たぶんまた③くらいのテンションになりそうです。
④公開時には是非よろしくお願いします。


いずれのエピソードも、感想や誤字脱字の指摘、辛口のご指導をいつでも受け付けております。
もしよろしければお願いします。

ここまで読んで頂き、心から感謝いたします。

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