【執筆中のつぶやき】
2022年4月1日、成人年齢が引き下げられました。
また、女性の結婚年齢が16歳から18歳に引き上げられました。
選挙権は18歳からになりましたが、酒タバコ、年金の支払いは20歳からのままです。
――って、今更、何を書いているの? と、言われそうですが……。
私が、連載を始めた10年前は、成人年齢は20歳、結婚年齢は男性18歳、女性16歳だったのです。
私が改めて書くまでもなく、誰もがご存知だと思います。
そして、10年前に連載を開始した拙作。物語の舞台は「架空の王国」です。「日本」ではありません。
しかし、拙作オリジナルの法律を作って、拙作だけの成人年齢・結婚年齢を決めるよりも、日本に準拠したほうが読者に優しいと思いました。
そんなわけで、拙作の成人年齢は20歳、結婚年齢は男性18歳、女性16歳と、思いながら書き始めました。
ただし、これらの年齢を本文中で明記しませんでした。わざわざ書いてしまうと、読者が「成人・結婚年齢は覚える必要がある内容」と認識してしまうかもしれない、と思ったためです。
書かなければ、わざわざ覚えることもなく、かつ、身近な世界(=日本の法律)をイメージして読んでくれるはず――と。
しかし。
法律が改正されました!
…………ええぇぇぇ!!!!!
その結果、何が起きたか。
初期の読者は、たぶん、なんとな~く「成人年齢20歳」と認識してくださっているような気がします。
しかし、2022年以降に読み始めてくださっている方は、なんとな~く「成人年齢18歳」という認識になります。
そりゃそうです。
うわぁぁぁぁ……。
舞台が「架空の王国」なので、今からでも、「この国の法律」を明記することは可能です。
しかし、今更ですし、修正した箇所をすべての読者が読んでくださるはずもない。
なので、今まで、放置していました。
しかし、今回のエピソードで、「成人・結婚年齢」が重要になる部分が……。
そこで、私はどうしたか。
↓
物凄~く、頭を使って、言い回しを工夫することで 誤 魔 化 し ま し た。
男性の結婚年齢が変更されていないことに注目して、男性キャラの年齢を基準に「〇〇(男性キャラ名)が結婚できるころには、××(女性キャラ名)は成人しているから~」みたいな言い方にしました。
これで、成人年齢・結婚年齢が、新旧どちらの日本の法律で考えても、大丈夫!
……たまたま、運が良かっただけです。こんな綱渡りのようなのは、もうやりたくない。
というわけで、私の連載中には法律を変えてほしくなかった――という愚痴でした。
よく病弱な子供に対して、「ハタチまで生きられない」と言う(書く)じゃないですか。
あれは、本当に「20歳」という意味ではなくて、「成人するまで=大人になるまで生きられない」という意味だと思うのです。
そのくらい、20歳(ハタチ、という特別な読み方まである!)=成人 という意識が根付いていたと思うのです。
法律を変えたら、こういうところは、どうなるんだ……?
他にも。
昔、「私、高1だけど、実は結婚しています!」みたいな漫画があったような気がします。
その漫画が連載中だったら、きっと作者は「ひぇぇっ」となったはず。
18歳同士のカップルだったとしても、「未成年」なので、結婚するためには「親の同意」が必要なため、結婚できないとか。そういうストーリーも作れました。
それが、ふたりを阻む「壁」になるのです! ――なのに、今はならない!
きっと、私以外にも、この法律改正で悲鳴を上げた創作者はいるに違いありません。
【更新予定】
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 明日、金曜日 20:20 に投稿します。
※第三部 第五章は、
2026年4月3日 ~ 2026年8月14日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。
【制作ノート】
以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)
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「成人年齢……」
「僕が婚約者になれば、女王陛下のご結婚は、僕が十八歳になるまで延期される。――そして、いざ僕が十八歳になったとき、陛下は二十一歳だ」
今回のエピソードのハオリュウの台詞です。
これが、上に書いた「言い回しを工夫することで誤魔化した」件です。
この台詞に行き着くまで、半泣きになりながら文章をこねくり回しました。
「陛下は二十一歳」
この言い方ならば、アイリーの成人年齢が18歳でも、20歳でも、「成人している」
よし、やったぁ!
――と、思ったあとで、知った事実なのですが……。
2022年の法律改正前から、日本では「皇太子、皇太孫など、将来、天皇になられる方の成人年齢は【18歳】」だったそうです!
他の国民(他の皇族を含む)が20歳成人のときも、皇太子・皇太孫は18歳成人!!???
知らなかった……。
……つまり、アイリーは、新旧どちらの法律準拠でも「18歳成人」だった――ということになるらしい。
いや、でも、こんな特別な決まりがあるなんて、普通は知らないよ……、知りませんよね……?
それは、さておき、本エピソードの話。
婚約破棄が約束されている婚約だからといって、それで許されるのか!
クーティエは広い心で許してくれたようですが、アイリーはもやもやしているぞ。
――と、ツッコミどころは満載のような気がします。