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随分、前に出てきた脇役。果たして読者は覚えているのだろうか……?

※拙作を読んでいなくても楽しめる近況ノートを目指して、冒頭では更新情報以外のネタを振っていきます。
 ――そのほうが面白そうだから。


 脇役。いかにも脇役。どう考えても脇役。
 そんなキャラクターのことを、読者は覚えていてくれるのでしょうか。

 よほど印象的な名前でない限り、名前は覚えていてくれない気がします。
 覚えている可能性のある事柄は、「主人公と、どんな関わりがあったか」ということでしょうか。
 あるいは、特徴的なキャラクターならば、「どんな特徴・逸話を持った人物であったか」。

 なんてことを考え、久しぶりに登場のキャラクターは、「なんとなく紹介しつつ再登場」を心がけています。

 少しくどいかな、と思うこともありますが、名前の前に「情報屋の○○」みたいに職業を入れてみたり、「彼」と代名詞で書けるところを「兄」と書き換えることで誰かの兄であることを主張してみたり。
「いつも主人公にカードゲームで負けている○○である」と、開き直って、そのまんま説明したり……。(そして、ちょっとやりすぎと反省中。そのうち改稿するかも)



 はい。お察しの通りです。
 前回のことですが、拙作に久しぶりの登場の脇役がおりました。

 5章ぶり、約20万字ぶりに再登場の脇役が……。
(誰も覚えているわけないよなぁ……)
 覚えていてくれた方、果たしているんでしょうか……?
 まったく覚えていなくても、話が通じるように書いたつもりですが……さて?


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

  第七章 星影の境界線で

  1.天上の星と地上の星-2

 を、明日、土曜日、朝7時ごろ更新します。
 よろしくお願いします。

※第一部完結まで、毎週土曜日朝7時ごろ、定期更新です。
 近況ノートは、朝寝坊してもいいように(すみません)、前日に上げておきます。



 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます。
 本編のあとにお読みください)











 制作ノート
「情報量削減!」

 前回に引き続き、5章ぶり、約20万字ぶりにキンタンが出ています。(第二章で、ルイフォンが繁華街に情報を受け取りに行ったときに出てきたきりの人物です)
 キンタンは「情報屋の息子」「カードゲームでいつもルイフォンに負けているお友達」です。
 誰も覚えていなかった&再登場するとは思われていなかったと思います。

 実は、第二章を書くときに、いつも添削をしてくれている友人氏に「コイツは要らない」と言われていました。たいして重要な役割を持たないキャラクターを出し、そいつを覚えてもらうことは、読者の負担になるから、というのが理由です。

 第二章の「ルイフォンが、情報屋から情報をもらう」シーンでは、情報さえ貰えれば目的は達成できるので、「情報屋の息子で、悪友のキンタンとカードゲームをする」くだりは、なくても話は通りました。
 今回の第七章でも、ルイフォンとリュイセンが二人だけで爆竹を鳴らして騒ぐことも不可能ではないので、キンタンたちに協力してもらわなくても話は通りました。
 つまり、キンタンというキャラクターは存在しなくても、物語は成立してしまうのです。

 できるだけ余計な情報を入れないほうが、読者は楽だという友人氏の弁には同意します。
 私はやたら細かい描写を入れていますが、現実世界からイメージしやすい範疇にとどめるよう気をつけています(実は初期段階では民族衣装の設定があったが、複雑になるのでやめた。そのせいで、逆に服装について、ほとんど言及されていない)。
 地名もほぼ入れていません。情報量を減らすためです(初期段階では……以下略)。
 他の人の他の作品なら、いろいろ楽しいおまけ情報があってもいいと思うのですが、この作品は本筋でやたらと情報量が多いので、極限まで減らすべきだと思うのです。

 けれど、キンタンだけは譲りませんでした。
 彼には、役割があったからです。

 それは、「ルイフォンの年齢を示すこと」。

 地の文やあらすじで、具体的な数値で年齢を書いても、ルイフォンの持っている能力と行動力は、それよりも上に見られがちだと思います。
 だからルイフォンには、同じ歳の悪友キンタンと、ごくごく普通の悪餓鬼としてのびのびと動いてほしかったのです。

 功を奏したかはどうかは、分からないんですけどね……。


 さて今回、大活躍(?)の、もうひとりの脇役「吊り目男」。
 彼には名前はありません。
 書きながら「名前があったほうが書きやすいのに!」と何度思ったか分かりません。
 けれど、友人氏の「情報量削減令」により、名無しです。

 他にも、名前があったほうが楽なキャラクターが、実はたくさんいます。(料理長にも名前がないし)
 ずっと名無しでいて、もうどうしようもなくなったときに初めて名前で呼ばれるキャラクターもいたりします。
(一度だけしか名前が出てきてないのが、ハオリュウの伯父=メイシアの義理の伯父=彼らの父親の腹心の部下=ハオリュウの母・メイシアの継母の兄である「テンカオ」。名前を出したくなかったけれど、ハオリュウとメイシアの会話の中で「伯父」と出てきたとき、どの「伯父」だか特定するためだけに、名前が出ました)


 ――ここまで情報量削減に努めても、どうせ焼け石に水の情報量過多作品なんだよなぁ……。

5件のコメント

  • おはようございます。
    キンタン、ちゃんと覚えていましたよ!
    ルイフォンの年相応な様子を描くキンタンとのシーンは、確かに必要だったと思います。

    登場人物が多い作品って、どこまで名前を付けて書くのか、ほんと悩んでしまいます。

    月ノ瀬様の作品は、確かに情報量は多いですが、私は過多とまでは感じていないです。
    むしろ、いろんな人物の思惑が複雑に絡まり合う、重厚な絹織物というイメージです。
  • 綾束さん
     こちらにもコメント、ありがとうございます!

     キンタン、覚えていてくださいましたか! 感激です。あんな端役だったのに!
     ルイフォン、実はかなり若いです。(十六歳!)
     けど、私が書くと、もっと上に見えるようです。(私が若くないからだよねぇ……)
     彼が若いのには一応、理由(とかいて、言い訳と読む)があって、「失敗を繰り返して成長する主人公」だから。
     彼が無敵の格好いいヒーローなら、もっと年上がいいかな、と思うのですが、失敗できるのは若くないとなー、というわけです。(そして、大きな声ではいけないけれど、メイシアに情けないところを見せても許される、というか。だからメイシアのほうが年上だとか。でも純粋なメイシアはまったく気にしていないとか)

     どこまで名前をつけるのか、難しいですよね。
     そして現代日本物なら、割とよくある名前をつければ「このキャラは、それほど重要じゃないよ」と読者になんとなく伝えられる気がするのですが(偏見?)、そうでない場合は出てきた名前を片っ端から覚えようとしてパンクしそうになる気がします。

     過多までいかないでしょうか!?
     毎回、何か新しい人物、新しいネタを出すたびに、ドキドキしているんです。
     調子に乗らず、今後も情報整理に努めます。
     有り難いお言葉、どうもありがとうございました!
  • 春さん
     コメントありがとうございます。

     情報量削減は辛いですよね。
     だって書きたいんだもん。――と、言いたい。

     キンタンは、大昔の第二章のカードゲームのシーンで、友人氏にまず「削れ」と言われました。
     でも、それでも書きたいと突っぱねたら「だったら、意味のあるシーンにしろ」と言われました。
     特に本筋に関係なかったとしても、「そのシーンが面白かったからいいや」と思えるようなものにしろ、とのことでした。なので、初稿よりも大幅に文字数が増えているんです。(その割には面白くなかったと、今なら言える)
     キンタン、春さんに褒められてよかったです。本当にありがとうございます。

     友人氏の協力があるのは、かなり有利というか、「ずるい」んですよね。自分ひとりの力で書いているわけではないと思っているので、存在を明らかにしていますが、たぶん「ずるい」です。
     もともと私はとっくに筆を折っていて、他人の執筆協力をしていました。友人氏に至っては、作品の理解から魅せ方の議論、公募の締切日の把握まで(だっていい加減なんだ!)、いろいろツッコんだことをやっていました。
     私は異常な遅筆で、友人氏は異常な速筆です(最高速度のとき10日で10万字書いた)。そんなわけで、実は本作は私の原案で、友人氏が執筆する、ということでスタートしました。
     でも、無理でした。現在とまったく同じプロットなのに、何故か冒頭が「墜落しそうな宇宙船から通信が入る」シーンでした。何、書いているんだ、コイツ!
     今後、この話に宇宙船は出てきません。全く関係ないです。単に友人氏が書きたかったから書いただけです。友人氏は根っからの作者基質なので、自分で話を作りたかっただけです。
     そんなわけで、「筆を折ったと言うけれど、もう一度、自分で書いてみなよ。協力するから」と友人氏に背中を押されて書き始めたのが本作なのでした。
     友人氏は現在、諸々な事情から執筆活動をしていません。だから、もうひとりの作者として、きちんと残しておきたい、という感じなのです。
  • 春さん
     あ、なんか語っていましたね。今ごろになって恥ずかしくなってきました。
     でも、本当に得難い存在だと思っています。
     自信満々のエピソードを、ケチョンケチョンに言ってくれたときには殺意が芽生えますが(笑)。
  • 月ノ瀬さま
    御祝辞をいただいて有難うございます。
    とっても嬉しかったです(^^♪
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