※拙作を読んでいなくても楽しめる近況ノートを目指して、冒頭では更新情報以外のネタを振っていきます。
――そのほうが面白そうだから。
「キャラクターが勝手に動き出す」と、よく言いますよね?
その現象に遭いました。(逢いました?)
ちゃんと筋書きを作っておいたのに、その通りに行動してくれない。
勿論、書いているのは作者である私なので、強引にシナリオ通りに進めることは不可能ではありません。
けれど、『彼』あるいは『彼女』なら、こうする。そうしないと『彼』(『彼女』)じゃない。
えー……。
ここで、そういう行動をとっちゃったら、この先の筋書き、全部、書き直しじゃん……。
結局、泣きながら、『彼』(『彼女』)の好きにさせたのでした。
コンピュータ言語のうち、「オブジェクト指向言語」というものがあります。
独学でかじってみただけなので、私の理解はちょっと怪しいのですが、「もの」を定義してプログラムを作るんです。
こんな感じです。
ボタンがあります。
このボタンは、マウスカーソルが乗っかったら、色が変わります。
クリックしたら、音が鳴ります。
これに対して、それまで使われてきた「手続き型言語」は、コンピュータにやってほしい処理を順に書いていきます。
毎日の売上を足していってください。
1ヶ月分を足し終わったら、その月の日数で割ってください。
→その月の平均の売上が計算できました。
手続き型だと、シナリオ通りに物事が進んで、最終的に何が得られるか、はっきりしています。
けれど、オブジェクト指向だと、一体何が起こるか分からない!!
色が変わったり、音が鳴ったりすることは分かっているけれど、それがいつ起こるのか?
そんなことを考えていくと、オブジェクト指向って、自分で設定を書いたはずのキャラクターが、勝手に行動するのと似ていませんか?
確かにそういうキャラ設定だよ? でも、ここでそんなことされたら(作者が)困るんだよ!
――そう思ったとしても、勝手に動く。
「マウスカーソルが乗ったら色が変わる」と設定したら、変えたくなくても色は変わるし、クリックされたら、うるさいと思っても音は鳴る。
そう設定しちゃったんだから、そうならないといけないんですよね。
***
――この記事って、実は書き溜めているんです。
で、これを書いたのは随分前なんです。
そして、最近、気づきました。
オブジェクト指向って、そもそも、現実の「もの」をモデルとして作られた考え方じゃなかったっけ?
ということは、現実をモデルに書かれる「小説」がオブジェクト指向と似ているのは当然のことなのではないだろうか……?
私って阿呆だ……。
長々と書いてしまいましたが、要するに、今回のエピソードは読者の皆様の反応が怖い回というわけです。
作者ですら考えていなかった『超展開』なのです……。
……理屈は通っている。理屈は……たぶん。
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第六章 飛翔の羅針図を
2.猫の征く道-3
を、明日、土曜日、朝7時ごろ更新します。
よろしくお願いします。
※第一部完結まで、毎週土曜日朝7時ごろ、定期更新です。
近況ノートは、朝寝坊してもいいように(すみません)、前日に上げておきます。
以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます。
本編のあとにお読みください)
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制作ノート
「あまりの超展開に、作者が動揺しまくっている回。或いは、この回については無言を通したほうが(作者が格好)良いかもしれない……という裏話」
実はこのエピソード、初めの予定では存在しませんでした。
そんな馬鹿な! と、言われそうですが、本当に、ここでルイフォンとメイシアをくっつける予定は微塵にもありませんでした。
勿論、いずれはそうなる予定でしたが、「ここで」そうなる予定は、これっぽっちもなく、このエピソードなしで、第七章に進む予定でした。
前のエピソードを書き終えてすぐに、「それじゃ、救出作戦だ!」と、思ったんですよね。
けど、よく考えたら、第六章で一度もルイフォンとメイシアが会話していない。
さすがに、主人公とヒロインが一度も言葉を交わすことなしに、章を終わりにしてしまうのはまずかろうと思い、「それじゃ、行ってくるね-」というシーンは入れるべきかと思いました。
……そのくらいのノリだったんです。
で、書いていたら、「――俺のところに来い」…………?
何この台詞? 真顔で何、言ってんの? おかしいでしょ? 出逢って何日目? 気が触れた?
けれど、何度消しても、どうしても、ルイフォンがこの台詞を言います。
ならせめて、「帰ってきたら話がある」と、定番の(死亡)フラグを立てておくくらいで手を打たないか、と思ったのですが、それも駄目でした。
ルイフォン、曰く。
「父親を救出したら、その瞬間から、鷹刀と藤咲家がメイシアの所有権(?)を争うことになる。
どちらにも正統な言い分はあるだろう。
けれど、俺には正統な権利はない。
だから抜け駆けして、先に本人と約束を取り付けておく必要があった。本人の意志というのは、俺に有利に働くはずだからな」
そういうわけで、こんな運びとなりました。
ルイフォンの言い分は分かりやすいと思います。彼女が欲しい。はっきりしていて素直です。
けれど、メイシアの反応が……添削してくれている友人氏にボロクソに言われました。
――「わけが分からん!」と。
メイシアは、『いい思い出』で終わらせるつもりだったんです。勿論、ルイフォンのことは好きですが、それでも終わりにするつもりでした。
だから、彼女が口に出して言うことと、本心は違います。
それを、三人称神視点が崩れてしまっている、三人称ルイフォン視点で書くと、わけが分からなくなるんです。
好きだということを伝えたくても伝えられない、伝えるわけにはいかない。でも誤解されたままでいたくない。
その手を取りたいけれど、取るわけにはいけない。そんなこと許されるはずがない。
ルイフォンに告白されたら、メイシアはこう答える、というシナリオは既にありました。
ただし、ここで使うつもりはなく、スーリンと再会する流れを経てからの予定でした。
スーリンと再会して、揺れ動く気持ちを先に書いておくことができたなら、メイシアの心情を書くのも少しは楽だったと思います。読者にとって分かりやすく書けたと思います。
……けど、ルイフォンがこのタイミングで告白するから、すべてぶち壊しでした!
それでも、この展開にしたことに後悔はありません。
「メイドがお茶を持ってくる」などのハプニングを入れて、ルイフォンの告白を止めることも可能でしたが、ここで告白するのがルイフォンという人物であるはず。
そして、ふたりの仲がこうであることを前提に、第七章、第八章を組み立て直し、おそらく私にできる最高の形で第一部の執筆を終えています。(無事に形になったから、後悔がないというだけかもしれません。そして、そのしわ寄せは第二部へ……)
第七章は、少々複雑な部分が出てきます。
できるだけ分かりやすくしたつもりなので、どうか、引き続き、よろしくお願いいたします。