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【更新】第三章4-1 火事場のクソ力&不死身の主人公

『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 4.渦巻く砂塵の先に-1

 更新しました。
 いつも夜に更新していたのですが、夜に投稿する人が多いような気がしたので、新着に残りやすいように朝にしてみました。

 一月も、もうすぐ終わりです。早いです。私の住んでいるあたりでは梅が咲き始めました。
 ……となると、じきに桜の季節になるわけで。作中ではずっと桜が咲いていますね……。(進んでない)

(以下、少しネタバレを含むため、スペースを空けます)










 今回は非常に苦労した回でした。

 まず、メイシア。
 私は、「彼女の細腕で、タオロンの大刀を持ち続けるのは不可能である」と考え、とりあえず《蝿(ムスカ)》を威嚇したものの大刀を落とす。という展開で書いていいました。そのあと、慌てて大刀を引きずってタオロンの首に大刀を当てる。これで充分、脅迫になるだろう、と。
 しかし、友人氏が「メイシアは絶対に大刀を落としてはいけない。これは彼女のプライドがかかっているんだよ? 本来不可能であったとしても、これだけは落としちゃ駄目。火事場のクソ力って、あるでしょ?」と。
 たぶん、どっちも、「アリ」だとは、思うんです。
 大刀を落とせば、彼女の儚さ、か弱さ、それでも必死になる一途さ、純粋さ、そんなものが引き立つ。
 落とさなければ、強い思い、何が何でもルイフォンを守るという健気さ、気高さ、そんなものが引き立つ。
 後者のほうが、より強い感じでしょうか。どちらにしても見せ場(そして、どちらにしても徒労に終わる。メイシアごめん、そういう展開なんだ)。
 結論としては、落とさないほうを選びましたが、さて、どうだったでしょうか。

 次に、タオロン。
 ブレている気がします……。
 扱いが非常に難しかったのです。彼はずっと意識があり、ルイフォンたちと《蝿(ムスカ)》のやり取りを見ていますから、心情的にはルイフォンたちに味方したいはずです。立場的にはまずいのですが。
 問題は、メイシアに傷を負わされたとき。このとき、彼は『メイシアに向かって』怒るだろうか?
 初稿では、刀を落としてきたメイシアを無視して、《蝿(ムスカ)》に向かっていく展開でした。メイシアは動揺して放心状態。
 私としては、タオロンほどの強者なら、「こんなのか擦り傷だ」とメイシアを責めないかな、とも思ったんですよね。そのほうが格好いいかなぁ、と。
 けど、友人氏にツッコミを受けました。「怪我させられて怒らないのは、人間としておかしい」
 その後、白熱した議論(←誇張)したわけなのですが、試しに、タオロンがメイシアに向かって怒る展開を考えてみたら、メイシアが引き立った!
 放心しているだけでは、メイシアは無責任だったんですよね。彼女としては、そうするしかないと考えていたし、こんなにひどい怪我にさせるつもりはなかった。けれど、結果として彼女はタオロンを傷つけた。その「罪」をタオロンの怒りを受けることで、彼女は知ったのです。
 そんなわけで、メイシアのために、タオロンの行動が決まってしまいました。なので、作者の無理矢理の意図がある気がして、何度読み直しても、ここは気になるのです……。
 一応、初稿よりもタオロンの傷の程度は深くしておきました。これだけやられれば、さすがに猛者でも怒るだろう、というくらいに。(タオロン、可哀想)
 
 そして、ルイフォン。
 ここまでのやり取りで、彼は《蝿(ムスカ)》にボコボコにされています。しかし、初稿では、もっと切り傷が多く、地面は血で文字がかけるような状態でした。
「……ルイフォン、第三章に入ってから十回は死んでいるよ……」とは、友人氏の弁。
 主人公は不死身なのです。――というわけにも行かないので、全面的に修正しました。《蝿(ムスカ)》が刀を振り回しているわりに、ルイフォンに切り傷がないのはそのためです。

 さて、今回ラストで路地に入ってきた人は、あの人です。(これはさすがに期待の裏切りようがない)

4件のコメント

  • 続きはまた来週!の引きが毎度きいてますね。
    今回はメイシアのど根性炸裂回という感じですね。でもやっぱり繊細。
    以下はノートを見ながらの感想。
    大刀の重さに関して、なるほどなぁと思いました。私だったら、と考えると剣の先を地面に刺す、それを支えるだけにして、後は梃子の原理と刀の自重で首を切断できるという風に脅しに使う、もありかなと。(ちょっと残酷風味がききすぎですが)。
    タオロンは今だ自分の立場と心を決めかねている状況だと思うので、今の感じに違和感はあまり感じなかったですね。
    さて、来週もまた楽しみです!
    そうそう、私の作品にもコメントありがとうございました!
    とうことでまた!

  • 関川さん
     また来週! です。でも、あと二話で第三章は終わり。幕間が書けたので、そこまでは投稿して、しばらくお休みになります。
     メイシア、ど根性炸裂回。その通りです! (メイシアが活躍しすぎて、ルイフォンの立場がない気がしてきました。これはまずいです)
     梃子の原理で無理なく脅す、これはスマートですね。初めから重い大刀を振り上げるようなことは考えずに、冷静に取引に持っていく。無茶なことをしたら、余裕が無いように思われるけれど、これはメイシアの心の強さ、賢さが引き立ちます。格好いいです。これも、いいです!
    (結果としては、《蝿(ムスカ)》にとって、タオロンは見捨てていい相手なので脅しにならないわけなので)、このシーンだけでも何通りでも考えられますね。そして、どれもそれぞれに引き立ついいところがあります。小説って面白いです。ご意見、ありがとうございます。
     タオロン、違和感ありませんでしたか? 私としてはかなり気になっていたので、そう言っていただけると、ほっとします。
     お読み下さり、ありがとうございました!
  • タオロンはあまり賢いたちではないので、ゆっくりと考えが染み込むタイプなのです(と思います)。ということで周りの意見にも左右されやすいし、いろんな情報が固まってからでないと心の決まらない人なんです。
    でも一度決めるとその良し悪しなくそれを貫くタイプと見ました。
  • 関川さん
     再び、ありがとうございます。
     タオロンのイメージは「イノシシ」で、「猪突猛進」。
     咄嗟に動く時は本能で。けれど、ちゃんと考える時は時間を掛けて、決めたら揺るがない。
     ――と、関川さんのコメントから、整理できました。こう考えると、すとんと、落ちた感じです。
     どうもありがとうございました。
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