どうやら私は、世界の秘密を探しながら旅をするようなファンタジーが好きらしい。
強敵との戦いよりも、未知の土地への冒険。
最強主人公よりも、世界への驚き。
読み終えたあと、その世界に住んでみたくなるような物語を探している。
例えば、ナルニア国も、十二国記も、この世界の先に何があるのだろう、とワクワクしながら読む。
ルーシーがどうなるんだろうか、陽子がどうなるんだろうとか、もちろんそれも気にはなるけど、最優先じゃない。
今まで私は、自分がただ王道ファンタジーが好き、とだけ認識していたけど、
『王道』も、人や時代によって全く違うものになるようで。
私が考えていた『王道』がさっぱり通用しない世界もあって、驚いた。
何作品かのファンタジー作品を読んでみて、比較したところ、
冒頭から作品の傾向をある程度つかめることがわかった。
①人物駆動型
主人公の身に起きたことを書くことで、この主人公は、どんな運命を迎えて、どうなっていくのか、を見せようとしている。例えば、追放もの、成り上がり、異世界転生など最近WEB小説の流行りは、このタイプ。
②世界駆動型
世界の謎を書くことで、この世界の先に何があるのかを見せようとしている。
両方バランスよく書けることが理想ではあるけれど、WEB小説は、明らかに①が多い。それだけ需要が多いのだと思う。
私は明らかに②型。
この世界がどんな世界で、どんな謎があって、これからどんな世界が広がっていくのか、そこに惹かれる。
『宇宙樹の生贄』は、まさに②型。
ただ、ユースティスという少年が、何をしようとしているのか、アムルという少女との関係性なども見せているので、①:②=2:8くらいの割合になっているのだと思う。
この人を書きたい、という気持ちよりも、
この世界で生きる人たちを書きたい、という想いが強い。
洞窟の先に何があるのか、卵って何?とかは、世界の謎に該当する。
②型の人(私のような)からすると、こういうのがものすごくそそられる。
でも、①型の人からすると、そこまで興味を惹かれないのだろう。
この人物は何者?結局どうなるの?というほうに興味が逸れてしまう。
もちろん、私の提示している情報が不足している、という可能性は大いに認める。
これが絶対とは言えないけれど、ある程度の指針にはなると思った。
だから、冒頭を読んでみて、①型なら、この作者は、キャラクターを見せたいんだな、というのがわかるし、②型なら、この作者は、世界を見せたいんだな、というのがわかる。
どうでしょうか?
もし、ファンタジーを書かれている方がいらしたら、ご自身の作品の冒頭を読んでみて、どちらの型に当てはまるか、教えていただけたら参考になります。
……創作論、あまり書かないようにしようと思っていたのですけど、つい。。