紗弥が現れると、空気がふわりと変わった。
銀色の髪が柔らかな光を受けて優しく揺れる。清楚に整えられたツインテールは、毛先がふんわりと外ハネしていて、どこかギャルらしい可愛らしさと華やかさを両立させていた。きっちりとしたメイド服の黒と白のコントラストが、彼女の透明感のある肌をより一層引き立てている。
「……あの……失礼、いたします……」
おそるおそる裾をつまむ仕草の先、指先がふと目に入った。
淡いピンクベージュをベースにしたフレンチマニキュア。
アーモンド型の美しい爪の形は清楚で上品なのに、キューティクルラインに沿って細く入れたラメのラインが、控えめながらもギャルっぽい遊び心を覗かせている。
「……いかが、でしょうか……?」
恥ずかしそうに指先を隠すように、もう片方の手で軽く握る仕草がまた可愛らしい。
カイは一瞬言葉を止めてから、素直に微笑んだ。
「……いや、めちゃくちゃ似合ってる。マジで可愛い」
「っ……」
「完成度高いよ。爪だけじゃなくて、指先から手首まで全部綺麗に見えるし……紗弥の指、ほんと綺麗だなって」
「……っ、そ、そんな……」
真っ赤になった紗弥の頰。
その横で、彼女の瞳がきらりと輝き、表情がぱっと変わった。
「でしょ! あーしが盛ったからね〜」
得意げに胸を張り、さっきよりも大胆に両手を前に差し出す。
ラメが光を反射してきらきらと輝く爪先を、まるで自慢の宝物のように見せつける。
「お前の功績かそれ」
「当然でしょ。ビジュ担当だし」
「何担当だよ」
カイが苦笑しながらも、もう一度彼女の手元をじっくり見て、優しく言葉を重ねた。
「本当によく似合ってる。清楚なのにちょっと派手で……紗弥らしい。すごくいいよ」
「もう……ふふ……っ……あの……っ……えっ……当然ですわ」
紗弥は嬉しそうに目を細めて笑った。
ドヤ顔を隠しきれず、指先をもう一度小さく動かして、光の当たり具合を確かめる仕草がたまらなく愛らしい。
※ヒロインのギャル要素少なかったので修正しました。