お世話になっております、氷今日です。
今回は、公開した短編が二つありましたので、そのあとがきという形で少し語らせてください。
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『ひかりの昇る国』
この作品は、構想自体はかなり前から練っていました。
企画当初は、「何らかの伏線回収を行うこと」と、「男女の淡い関係性を書くこと」だけをぼんやりと決めていて、そこからしばらく放置してしまっていました。
放置していた一番の理由は、やはり作者自身が恋愛要素を含む小説を非常に苦手としており、「自分には書けないだろう」という不安が強かったからです。
しかし、そんな中で私にとって大きな転換点が訪れました。
それが、ラブコメを書き始めたことです。ラブコメに取り組む中で、恋愛感情の描き方や距離感のコツが、少しずつですが掴めてきました。
そうしてようやく、「今なら書けるかもしれない」と思い、この『ひかりの昇る国』に向き合いました。
やりたかったことは、かなり実現できたと思っています。
伏線回収も拙いながら形にはできましたし、以前から書きたいと思っていたループものにも挑戦できました。
なんだかんだ言いつつ、今ではとても気に入っている作品です。
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『全てはもう、終わっている』
こちらの作品は、タイトルだけがずっと前から決まっていて、肝心の中身がまったく定まっていない、という状態でした。
特別な転換点があったわけではなく、ある日ふと「幽霊の話を書こう」と思い立ち、「それなら、あのタイトルと組み合わせてしまおう」、そんな軽い感覚から生まれた物語です。
この作品で意識したテーマは、「退屈」でした。
物語として考えれば、何らかの事件を起こすべきなのでしょう。しかし、この作品においては、事件を混ぜた瞬間に「退屈」ではなくなってしまう、という感覚がありました。
だからこそ、意図的に事件を排除しました。
結果として、本当に退屈な短編になってしまったかもしれませんが、個人的には失敗だったとは思っていません。むしろ、狙い通りにいった、成功作だとさえ感じています。
強いて問題点を挙げるとするなら――
作者の筆力、その一点でしょうか(笑)。
小説リンク↓↓
『ひかりの昇る国』
https://kakuyomu.jp/works/822139837709644182『全てはもう、終わっている』
https://kakuyomu.jp/works/822139842280588701