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2026年10月21日 18:32
寝落ちした俺の横で、嫁が見張りをしていた
『【リオン】、次どこ行く?』
『【リオン】?』
『……あ、寝てる』
三年前のログである。
東の森の入り口で座りこんだまま、俺はキーボードの前で落ちている。
画面の中の【リオン】だけが、律儀に盾を構えて座っていたらしい。
『じゃあ私、見張りしてるね』
『魔物が来たら起こすから』
『来なかったら、起こさない』
『……ずるいかな、これ』
ログはそこで、しばらく止まっている。
『【リオン】の盾、近くで見るとけっこう傷だらけだね』
『いつも前に立ってくれて、ありがと』
『あ、今のは聞いてないよね』
『聞いてないなら、もう一回だけ言っとく』
『ありがと』
『眠くなってきちゃった。私も落ちるね』
『おやすみ、【リオン】』
見張りは、きっかり十二分で終わっていた。
翌朝、机に突っ伏したまま目を覚ました俺は、このログを読んで二度寝できなくなった。
画面の中では【リオン】が、まだ盾を構えて座っていた。
▼はじめから読む
https://kakuyomu.jp/works/2912051604292310136/episodes/2912051604559929244
▼最新話はこちら
https://kakuyomu.jp/works/2912051604292310136
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