凍土の登校
吹き溜まる雪を突き抜け、二人はウィンターホールド大学の門を叩いた。
「ここなら、答えがあるはず」
金髪の魔道士が希望を瞳に宿せば、黒髪の騎士は無言で剣の柄を握り直し、相棒を狙う冷たい風を背中で遮った。
マグナスの目
サールザルの深奥。溢れ出す魔力の奔流、マグナスの目が青白く唸る。
「触れてはだめ!」
魔道士が叫び、跪いて古の結界を読み解く。その真横で騎士は抜剣し、混沌から這い出る影を一点に睨み据えた。
沈黙の読書
書庫のランプが揺れる。魔道士が禁書を紐解く間、騎士は背後に立ち、その肩にそっと手を置く。
「……少し、休め」
知識の深淵に溺れそうな魔道士を現世へ繋ぎ止めるのは、いつもその無骨で温かな手のひらだった。
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世界を救う前に、俺は「名前」を書き換えたい。
第16話: 叡智の残光
5月12日(火)夕方 05:05より公開(毎日更新します)
https://kakuyomu.jp/works/2912051597785387770/episodes/2912051599526832138
▼叡智の残光▼
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