少し早いですが、明日(30日)AM7:45更新予定の話は、個人的にかなりこだわったシーンです。
ジョージが、ナンシーの“火種”と初めて対面します。
「……なぁ、ナンシー。いい加減に腹くくれよ。
ここまで親切にしてんだ。
何がそんなに不満なんだ?
俺のどこが、そんなに気に食わねぇ?」
そこに、ジョージが静かに割って入ります。
ジョージは一歩も引かない。
首をわずかに傾け、見上げたまま沈黙する。
その目に、怯えや屈服は一切ない。
ジョージは小柄で痩せ型、しかも童顔。
舐められやすい。見下されやすい。
それでも、自分よりずっと体格のいい相手にも決して屈しない。
なぜなら――誰よりも強いから。
「弱そうに見えた相手が、実は一番強い」
そんな逆転が、物語の中でいちばん美しいと思っています。
