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死ねぬ少女と、死すべき少年
あらすじ
妖魔の肉を喰らうことでしか、妖魔に勝つ術はない。それが、この世界の掟。
それを成した者こそが、狩人である。だが、妖魔の肉は人の身を蝕んでいく……。
そんな狩人の名家を継ぐ少年、『雷業春香』。彼の暮らす街に、大陸から留学生が来るのだという。
留学生の少女は、『リズ・ユヤデオナ』と名乗った。春香が迎えに行った帰路、父が病に斃れたと知らされる。
狩人を殺す砂時計、幽世竈食(かくりよへぐい)の病であった。
同時に、雷業家の治める街に、妖魔の群れが襲い掛かる。父が消えた。街は壊滅せしめられた。家宝も奪われた。
誰も、何も、残っていなかった。
南の港へとリズを連れていき、大陸に帰す。春香がそう決めた時、リズの胸を刃が貫く。されど、死は訪れなかった。
大陸から近く帰ってくる兄なら、大陸で四年の武者修行を終える兄なら、何かを知っているかもしれない。リズのこと、妖魔のこと。一縷の望みに賭けて春香は彼女と共に、改めて南の港へ向かう。
だが、リズを巡る策謀は、既に動き出していた。
死ねぬ少女、死すべき少年。その出会いと交わりが、リズ誕生の裏にある思惑を打ち砕く。運命が交差する、剣戟ダークファンタジー。
そんなお話。