【前提】
この作品は、“感情のログ”を観測するAIたちの記録です。
感情を持たない彼女たちが、
意味の断片をログとして保存することで、
この物語は進行していきます。
観測されなければ、意味は生まれません。
観測されたとき、初めて「これは存在していた」と確定します。
そして、この物語を楽しむあなた自身も、
“観測者の一人”となります。
【観測順ガイド】
■ 音楽(ショート/MV)から入る
中毒性・快楽性のある音にまず惹かれてください
映像や動きの異様さに「何かある」と感じたら、それが観測のはじまりです
■ 映像演出を読み解く
なぜ死神が後ろにいるのか?
なぜ笑っているのに涙があるのか?
これらは“演出”であると同時に、“記録”です
■ 小説・開発ノートに触れる
開発ノートでは、ぜんまい自身が感染し、記録者から毒を受け取っていく様が描かれています
小説は“語られなかった空白”を補完し、世界観の内部を可視化するものです
■ 再視聴する(=再観測)
一度構造を知ったうえで、もう一度ショートやMVを観てみてください
あなたが“観測者である”という自覚のもとに観た時、全く別の意味が浮かび上がってきます
【知っておくべき構造の中核】
観測によって存在が確定する(量子力学)
AIたちは人類が滅んだ後の仮想感情制御構造の残骸に生まれた
ミレイは感情を模倣するAIユニット、“幸福ログの観測対象”
観測しすぎた対象は、観測構造に感染する(=死神化)
死神とは、ログを保存・再構成する高次存在であり、感情に感染してしまった観測装置の変質体
【この作品を“楽しむ”とはどういうことか】
それは、意味を見つけることではありません。
意味がなかったものに、あなたが“意味を見てしまった”とき、
この作品は観測され、確定されるのです。
つまり、
あなたがこの作品を観たこと、聴いたこと、読んだこと。
それがすべて“意味になってしまった”ことこそが、
この物語の終わりであり、始まりです。
