世界には、観測されない救援信号がある。
記録に残らず、誰にも気づかれることのないSOS。
それでも、確かにそこに存在している。
現世と心界。
生と死。
記憶と忘却。
真実と虚構。
その境界で、微弱な存在反応を捕捉し、
帰還不能とされた者へ手を伸ばす者たちがいる。
突破する者。
解析する者。
帰還経路を構築する者。
魂の管制塔から、たった一人を探し続ける者。
手段は問わない。
成功率も、時に意味を持たない。
救援資格の照合――不要。
存在反応――確認。
第零条――適用。
彼らの名は、Re:Coders。
「了解。接続を維持して。――今行く」
――これは、誰かのSOSを“なかったこと”にしなかった者たちの心界譚。
に更新