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比喩について


 比喩を皆さん、使っていますか?

 私は大好きです。そこにあるものを、そこにないもので言語化する試みはとても楽しいですよね。

 そんな訳で、ちょこちょこ話している比喩に関しての話。それでまあ……比喩を飾りだけにしない為に、どうすればいいのか?

 以前、他所で話したものでして。我ながら分かり易く話せたなと思い近況日記でも語ろうかなと。

 で。





 言葉が浮いたりするのは、選ばれた必然性がないからなんですけど。必然性ってなんぞや?

 と、思うやないですか。これはシンプルに読者の納得です。この風景、光景、今を語る為に必要だったか、です。これが足りないと言葉は飾りでしかなくなって『機能』を失うんですよね。


「耳を手錠が貫いた」
とか
「心臓の鼓動が楽譜上に、狭苦しい間隔の音符を刻む」
とか
「一束の長髪が、妖艶な黒光りを放つ」
とか
「真紅の眼光が、辺り一面に蔓延る常闇を裂く」
とか


 様々な遣り方があるものの、これらが選ばれる『必然性』がなけりゃ意味がない。

 噛み砕けば『読者が連想し易い道筋を整えられるか』にある訳です。

 比喩同士の繋がりとかも緩いとイメージが乱れちゃうし。

 だから、比喩の一貫性(読者の視点から見て、繋がりを辿れる道)を整理しなくちゃならない。



考え方

 文章構造全体で『比喩』するだけなんすが、それをしないと比喩はまばらに、例え話の方向が定まらないんです。そうすると、読者はイメージする『絵』を何度も描く必要があります。

 描写には繋がりや関連が必要なものですが、結局は『読者の視点移動がスムーズか否か』の話でもあります。

 イメージ、想像の話をするなら。

 青の海を描いたとしましょう。そこにチマチマと雲を足したり、紫で波の影を入れたり、緋を描いて波が煌めく様子を足したりする訳です。

 『一枚の絵』を描くように、作品全体、文章構成に繋がりを出します。そうすれば言葉は必然性を帯びて配置され、その言葉じゃないと駄目なのか、みたいに浮かなくなります。

 要約すると、言葉が浮いちゃうのは読者が納得する道(ハシゴ)が足りてないからです。




 で、更にちょっと踏み込んだ話。

比喩がなぜ浮く?

 『世界観、キャラ、ストーリー』との関係性の有無。

 これがデカい。『その場限りの機能性がない比喩』は浮く。まじで浮くんですよね。



 第一に、比喩を用いる大前提。

『共感(共通の感覚=怪我したら痛い)』を用いた『説明の省略(ショートカット)』です。

 これを忘れたら、飾りです。意味がない、機能死です。

具体的にどうするか?


『文脈を収束させる』こと!

 伝えなければならない事を、如何に『端折って』『複数を機能させる』かにあります。



 お題
怒り

『この怒りは火山の噴火のように激しく、周囲を氷河のように凍りつかせ、最後には機械のように冷酷に処理するのだ』


噴火
氷河
機械

 と、移るんですよね。完全に悪い訳でもないんですが、これはちょっとややこしくなるから一旦『一貫性のない比喩』『駄目な例』として覚えてください。

 で。


お題
恋煩い

比喩キーワード『病気』

『この想いは、長い潜伏期間を経て、突然の高熱のように私を襲った。どんな言葉も処方箋にはならず、ただ、身体に廻る風邪に浮かされるしかなかった』



 この両者の違いは、比喩の一貫性、必然性です。運用方法で、よく間違えていたりするんですけど。

 言葉を綺麗にしたり美しくしたりが先行するとなにが言いたいのか、それがぼやけます。目的は伝える事で、綺麗な文章じゃないんです。

 これはシーン毎にも当てはまる考え方です。作品全体でも通じます。

 複数の機能を入れて説明すると、文章は長ったらしい説明になりますが。逆に上手く『共感』させて説明を『省けば』【説明よりも短く伝わる】んです。


 まぁ……色々な作品を読んでいて、これが難しいんだろうなとは思います。


 私がやっているのは、五感を越境(音を肌触りとか食感で伝えたり)とかあるんですけども。要するに『伝える為』です。複雑で大量の意味を、比喩(別のやりかた)で簡易にしているだけ。


 恋煩いとか、これ、我ながら機能美に拍手してたりします。複数の意味、体験、視座、感情、これまで、がっつり詰め込んだ上で『万人』に『伝わる』でしょう?

 言語化しろ、と言われたら戸惑うでしょうけども。ニュアンスとして伝わる、これが大事。


 最近更新したマリアの、悪魔編とかもそう。文脈を収束させる、とかは難しいかもですが。

 比喩の一貫性=絵は途切れないか?
 必然性=物語、キャラ、世界に関係するか?
 比喩の機能死=共感させて簡単に伝わるか?


 です。

シンプルに言いますと、比喩は伝える為にあるよ、です。


 絵を描かせるなら、それをちゃんと描けるようにブレさせない。色や形を慎重に選んで、一枚の絵にしよう!





 よし、そんな訳で本題。

 更新ないです。

 え、いや、ほら糧になる話したし……いいかなって。


 え? 駄目? え?(おかえりなさい指揮官っ!

 いやぁ……(管理人っ、どこいくー?

 ははは(のーおーでぃおぉぉ! ほわいいずみぃー?! byフェイド

9件のコメント

  • 気付いた。
    千古さんは、生徒会の一存みたいなキャラがだべり続ける作品書けば良いのでは?
    文芸部とかにして、こうやって近況で毎日のように語る文学の話をキャラに喋らせて、持ち前のキャラの濃さ、生き生き具合が足されればめちゃくちゃ面白そうだし、無限に書ける。

  •  おや、流石お目が高い。それは非公開の習作でやってまぐへッ(蹴

     会話劇の、ちょっとした不穏や不可思議を扱うラブコメになり切らないディベート系だいすきなんですよねー……。

     戦闘より思想バトルしたい人間だからか、マリアでもプロットからして顕著で。近しいスタイルは西尾維新先生なんだ、と気付いたのは学生時代。

     そもそもの話をすると、私は全くメフィスト系知らなかったんですよね。私の魂の所在は舞姫と白夜を旅する人々、そして空の思想書でした。

     で。そうした話をさせるにあたって、主人公は明るくなくて皮肉屋で夢想家っぽくて論理的な奴にして、口が達者(論理立てた話をする)にすると『少女』映えるでしょこれ!

     から、勇者の原典となりました。が、西尾維新先生のオマージュ? とまあ、言われて、買って、読んで、膝から崩れ落ちたのが十年近く前でしょうか……?

     しかし、そうですね。挫折からROMって、またこうして徘徊を再開しましたし。

     創作に対する言語化能力だけは色々あり、鍛えられてますし、創作論にフォーカスするのは面白いかも……?


     その方向性だと、つい最近オススメした

    創作色々論 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16817330669797189074


     が、まさにそれなのかなと。まあ、私なら登場人物がイカれる気はしますけど。取り敢えず、ゴスとメスガキは入れなければならない(使命感)

     俺妹路線……?

     部活動……。ふむ……? 主人公は私を反映?

     金髪、アロハ、メガネに学ラン、片手に舞姫の青年?笑

     ラブコメ……? ラブ……あるのか……?

  •  自己分析上、私は西尾維新先生よりは上遠野浩平先生に近い気はしますけども。なんだかんだラノベを本格的に読み出したのはー……。

     切っ掛けはシャナ、ハルヒ、半分の月、死神のバラッド、ブギーポップ、キノあたりかなあ……? シャナは確定。あ、紅も好き。

     最近はめっきりラノベより文芸ばっかり漁ってるかも。あと、戦争史とか。なんか学術系とか。楽しいっすよね、知識を深めるの

  •  いやでも、作品としてどう構築すべきだろう……?

     やはり、主人公かヒロインか、どちらかが『小説を書く』しかないんですけど。主題、目的として。キャラクターの掛け合いや創作についてのあるあるを含めると、主人公は顧問か同級生がベターな訳で。

     うーん……? 引きを考えると難しいぞぉ……これ……。

  •  セントラルクエスチョンに対するアンサーが難儀。恋愛か、葛藤か。コメディ路線だとしても、ストーリーにのっけるしかないし……。

     オムニバス形式かなぁ……

  •  冒頭文はあれかな?



    「よし、お前に文才はない」

     僕は忌憚なく忖度なしに言葉のナイフを光らせた。どんなに摩訶不思議な空想も、机上で紡ぐ文字は正直なものだ。

     空飛ぶ荘厳なキリンを綴ろうと、読者から見て、首が長いだけの斑点だらけのキリンになっちまった訳だ。



     か?笑

  • 最終までプロット爆速で練って、作品強度の為に必要な要をピックアップする我が脳味噌に失笑!

     病気だな。

    主人公は小説を書かない人。文芸部存続の為、新入生を引き込んだ。

     メスガキは賭けに負け、渋々。もう一人はふらりと立ち寄った高嶺の花(主人公の過去作を知っている)

     俺様系主人公による小説講座。メスガキは初心者、高嶺の花(令嬢)はWeb作家(プロか、人気者かは要熟考)

     そして主人公、部長は不明。メスガキとのバトルを基盤に、文芸部で繰り広げられるお話。最後はメスガキが本心から部活へ入る。

     主人公が新作を公開する。(文芸部の先輩との別れがあったりするとよい。死別かは熟考すべき)

     テーマは創作の苦しみと楽しさ。軽快な会話劇でガチな創作論と人間ドラマをライトに語りたい所。

     ぶっちゃけ、面白いとは思う
  • 楽しみにしてます!
    いくらでもキャラの掛け合いかけて、文芸の哲学も語れる、千古さんの良いとこどり

  •  取り敢えずマリアが節目まで、完結したら考えてみます苦笑
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