毎年宣言しているにも限らず、わかりやすい飛躍が出来ないまま十数年迎えていますが、「多くの人が楽しめる物語をつくる」という目標は変わらないため、ひとまず今年もよろしくお願いします。
昨年末に、少しだけ煮詰まりかけていた『君にラブレター(略)』第2部を書き終えたおかげで、なんだか心身共に一気に軽くなったような感覚があります。この流れに乗って、かねてから温めてきたアイデアを煮込み直し、第3部の執筆を始めることが出来ました。新年のスタートダッシュは、綺麗に出来たと自画自賛しております(作品の評価は別ですが)。
しかし、あらかじめ断っておきたいことが出来ました。
それは、第3部ではぼく自身の好み以外の要素――すなわち、世間の流行りの要素を取り入れたということです。それがどんなものかは、作中通りの理由で自分自身でも悩ましいところであるため、(モロバレかもだけど)あえて明言を避けますが、初めて他者の目を本気で意識した作風になるかも知れないことを、前もってお伝えしたいと思いました。
昨今、流行っている作品のすばらしさを否定したいわけではないけど、ぼくはそれらの作品を目にする時に、異様なご都合主義に肌が泡立つことがあります。でも、そんな要素の中に、読者の方々が抱える葛藤や苦しみが潜んでいることも理解しているつもりで、そんな方々の気持ちを少しでも軽くできるのならば、それはとても素晴らしいことだということに、やっと気づけた気がしました。
なので、これから執筆を始める第3部は、もしかしたらこれまで自分が磨き上げてきた良い部分を、自ら破壊してしまうかもしれないものになるかも知れません。ですが、自分を破壊することを恐れるということは、固執を意味すると思うので、さらなる成長のためにも、必要なギャンブルだと判断しました。
これが吉とでるか凶と出るか……。
お目通り頂いた方には、是非ともこの辺りを見極めて頂けると幸いです。